2005年（平17）3月14日 
No.250
会派を 代表し総括質問を行いましたので、その概要を報告します。
「来年度予算は、市長にとって２度目の予算編成になるので、昨年よりは市長の思い描いたような予算となっているのだろうと思います。
市長は、市民から４年間の市政を任せられているのだから、思う存分、その意を予算に反映し、市民の評価を得てほしいところです。しかし、議会は議会として 市民から付託を受け、行政をチェックする立場ですから、市長の思いにいろいろと意見を言うことになります。
それは、多種多様の立場意見があれば当然ですし、市長はそれらの意見に対して、自らの考えを披露しながらもそこに固執することなく、良い意見があれば受け 入れるようにして頂きたいと思います。その度量が広ければ、行政運営もさらに安定し、かつ市民の信任は厚くなっていくことだろうと思うところです。
ですから、私ども議員の意見にも、また市民から届けられる意見にも誠実に応えてほしいところです。
さて、質問に入っていきますが、まず初めに取り上げたいのは、来年度に見直しする第３次芦屋市総合計画基本計画についてです。
『知性と気品に輝く活力ある国際文化住宅都市』建設のために基本理念を３つ
◎心豊かに安心して暮らせるまち
◎自然環境を暮らしに活かすまち
◎ふれあいと文化を育てるまち
を掲げ、その理念にもと現在様々な事業を展開しているところです。
その総合計画の見直しを来年度はすることになりますが、市長は施政方針の中で言われている『その浮き彫りにされた課題』『今後も伝えていかなければなら ない課題』とは 『もっと充実発展させていかなければならない課題』とは具体的にどんなことをさしているのでしょうか。
また、この総合計画の見直しはどういったスケジュールで、どういう手続きを踏んで行っていくのかお答え頂きたい」
答弁として、「・・・の課題としては○○○がある」のような答弁を期待していたのですが、そのような答弁はありませんでした。
総合計画については、今年度中の市民アンケートを踏まえ、来年度の中頃には素案を作り、１２月には決定したいとのこと。また、策定に当たっては、市民委 員からの意見も聞くようです。
「その他にも来年度は、第２次芦屋市環境計画、水質検査計画などの策定が予定されているようですが、来年度見直しをする計画、また新たな策定などが予定さ れている計画にはどんなものがあるのか。これについてもあわせてお答え頂きたい」
該当する計画としては、水防計画、第２次環境計画、水質検査計画、第２次地域福祉計画、すこやか長寿プラン２１などが予定されているとのことでした。
「総合計画、基本計画、実施計画のありようについては、昨年の質問でも取り上げたところです。しかし、その後も行政の基本計画などに対する考え方、あるい は議会への対応がすっきりしない。
たとえば、都市計画マスタープランについても議会として継続調査事項に指定し、定例議会毎に建設常任委員会でその報告を求めていたところです。その度に、 特段報告事項はないとして、常任委員会にも報告はありませんでした。ところが、昨年末当局から報告を受けた段階では、もうすでにほぼ議会として意見の言い ようがない状況でした。
また、次世代育成支援行動計画の策定では、エンゼルプランを包括するものであるにもかかわらず、また目標年度が同じであるのに、計画の内容が一部削除され ようとしています。 ５年経過しての見直しならまだ理解できますが、冊子が配布されてまだ３年も経っていません。また、ごみの問題のときもそうです。基本 計画が変更されていないのに、実施計画の変更でごみ収集方法が変えられました。
計画が修正されることも当然ありうるでしょう。それならそれで、きちんと手続きを踏めばいいことですが、どこからみてもそうなっていない。当局はいろい ろ言いますが、普通に見るならば、言い訳をあれこれいっているとしか思えません。
基本計画のありようについて尋ねても、聞けばごく当然のことを言葉として返してきてくれますが、実際、行為・行動では違うことをやっていることが多い。
来年度以降、その点についてどう正していくのかお答え頂きたい」
この問いへの答弁としては「計画に沿って心がけていく」とありました。行政の根幹をなすことですから、その言葉を信じ、しばらくは見守りたいと思います。
【市会議員・中島 健一】
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