2010年(平22) 8月26日 No.477
※訴訟結果について
今年の3月議会において、特定優良賃貸住宅明け渡しの訴えをすることについての議案が可決されていました。
その内容は、相手方が特定優良賃貸住宅家賃及び共益費を長期にわたり滞納し、再三再四の催告等に応じないため、訴訟によって住宅の明
渡し並びに家賃、共益費及び損害金の支払いを求めるもの、でした。
裁判では市が勝訴し、滞納金額2件約640万円について近く強制執行をする見込みです。
※活動支援の
要請
市議会に芦屋市シルバー人材センターから活動支援の要請がありました。具体的には、高齢化社会におけるシルバー人材センターの
重要性をかんがみ、補助金や仕事の発注などに配慮をしてほしいというものです。
これまでにも市として補助金等での支援をしているところですので、趣旨はよく理解できます。しかし、現状を維持しつつ更にという点で
は、総合的な判断が必要になるかと。
※栗山町議会
での取組み
議会改革が進んでいると言われているこの議会では、議会の基本条例を策定しています。その特徴は次のようなものです。
・町民や団体との意見交換のための議会主催による一般会議の設置
・ 請願、陳情を町民からの政策提案として位置づけ
・ 重要な議案に対する議員の態度(賛否)を公表
・ 年1回の議会報告会の開催を義務化
・ 議員の質問に対する町長や町職員の反問権の付与
・ 政策形成過程に関する資料の提出を義務化
・ 議会における議決事項の追加
・ 議員相互間の自由討議の推進
・ 政務調査費に関する透明性の確保
・ 議員の政治倫理を明記
・ 最高規範性、4年に1度の見直しを明記
全てにおいてこの条例がとても良いとも思えませんので、芦屋にそのまま持ち込むことはできませんが、先進的な取り組みはやはり見習うべき点もあると思い
ます。
例えば重要な議案に対する議員の態度(賛否)の公表、反問権、政策形成過程に関する資料の提出、議員相互間の自由討議の推進などです。
議員の態度(賛否)については、議事録を見ても誰が賛成か反対なのか知ることはできません。自分の支援する議員が、どのような立場で
議会に臨んでいるのか、これを知る上で議案に対する態度(賛否)は重要な要素ではないでしょうか。また、一方的に質問をするだけでなく、その質問に対し市
長などが反問することも活性化する上で大切な観点かと思います。
そういった議論を深くかみ合わせていく上でも、政策形成過程の資料も出し渋りをせず明らかにすることが重要ですし、議会が市に対して力を十二分に発揮す
るためには、委員会等における議員間の自由な討議が欠かせないと感じるところです。
初めての取り組みとなれば、最初は戸惑うことも多いかもしれません。しかし市民の立場から市政を発展させるには、必要な改革かと考え
るところです。
芦屋市では、もうすでに実行に移している点もあります。
請願は、請願者の申し出があれば審査の場で意見を陳述することができるようになり、陳情については委員会で論議すらされていませんで
したが、ほぼ請願と同様に審査がされるようになりました。また政務調査費については、県内でもいち早く領収書の添付を義務付け透明性の確保に努めてきてい
るところです。
議決事項の追加については、新たな事項も追加し重要な各種基本計画についても、事前に当局から情報提供を受け議会でも対応ができる体
制になっています。それに加え、現在法律で定められている市の総合計画については、法律が緩和(議会議決ではなくなる)されそうな現状から、議決事項に加
えることを条例改正案として提出を検討しています。
昨今、市長と議会が対立する報道が増えていますが、双方の役割を考えるならば対立するのは至極当然のことなのかもしれません。しかし、そこだけをクロー
ズアップしたり互譲の精神まで失ってしまえば、何かを生み出すどころか不毛な労力のみが費やされ、政治に対する市民の信頼は失われてしまいます。
民主主義とは何か、より良い果実を得るためには何が必要か、そんなこんなに悩みつつも、二元性(市長と議会)の市民代表である議会
が、その役割を適切に果たせるよう努力を続けているところです。
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