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2010年(平22) 4月15日 議会レポのロゴ No.462

※定例議会最終日…
 3月末の定例議会最終日、新年度議案等の表決が行われました。その概要をお知らせします。(議案名は簡易にしています)

○芦屋市文化基本条例の制定
 委員会の段階では、条文が努力規定となっている為、義務を課す修正案が出されたり、他の条例と同列ならば、前文は不要で条例名も芸術文化振興条例にすべ しとの修正が出されていました。

 義務規定に関する修正は、委員会として附帯決議をあげることで撤回され、もうひとつの修正案は否決の上、本会議に上程されていまし た。
 結果としては、原案が賛成多数で可決されましたが、条例を作れば終わりでなく、今後の市政運営で真価が問われてくることになります。新たに設置される文 化振興新議会の果たす役割は、大きな責任を担うことに。
 
○職員の勤務時間と給与の改定
 改定内容としては、1ヶ月に60時間を越える時間外勤務をした場合の手当ての改正等や地域手当の引き上げが含まれていました。

 委員会では、地域手当の引き上げを削除する修正案が提出されましたが、残念ながら否決され本会議に。本会議ではこの議案に反対する議 員が三分の一を超えました。しかし過半数には至らず原案が可決されました。

○特別職の費用弁償等の改正
 議員の費用弁償等、副市長、教育長、病院事業管理者の給与、勤務時間等を条例化するもの。これにより議員は減額された金額が固定化されることに。全会一 致で可決

○一般職員の給与改正
 職員の給与や旅費は財政難を理由に減額されていますが、旅費に関してはさらに2年間延長し、給与に関しては一部の職員について緩和の上、期間を延長する ものです。全会一致で可決

○職員の退職手当の改正
 在職中に懲戒免職等の処分に該当する事例や犯罪を行っていた事が、退職後に発覚した場合、支払い済み退職金の返還等を求める事は法令上困難でした。今 回、この点を改正し、退職後に発覚しても退職金の返還等を可能にする条例改正です。全会一致で可決

○打出教育文化センター条例の改正
 事業内容に、学校園の情報ネットワークシステムに関することを加える改正です。全会一致で可決

○公民館設置条例の改正
 公民館に新たに音楽控室が設けられること、またパソコンの貸し出しを始めるので、それらの利用金額等を定めるものです。全会一致で可決

○芦屋温泉の条例改正
 市が提案してきた原案は、4月からリニューアルされる事もあり、入浴料を値上げし駐車場使用料、温泉持ち帰りに使用料を設けるというものでした。

 委員会では、この値上げに対して批判する意見が大半を占めました。その声を受け値上げや、新たな使用料を削除する修正案が出され、そ の修正案が委員全員で可決されたところです。一部では、使用料の一部のみを修正しほぼ原案通り可決させようとする動きもありましたが、立ち消えに。

 本会議では、委員会で修正された案が多数で可決され、リニューアル後もこれまでどおりの金額で利用できる事になりました。
 
○市民会館条例の改正
 新たに整備された貸室や多目的ホール等の使用料を定めるものです。全会一致で可決

○国保条例の改正
 国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、関係条文の整備をし、被用者保険の被扶養者であった者の保険料減免措置を継続使用とするものです。全会一致で可 決

○都市公園条例の改定
 東浜公園と西浜公園の庭球場使用料を、日祝日について値上げするものです。

 委員会では、値上げ部分を削除する修正案が可決され、本会議に上程されていました。しかし、本会議では修正案が賛成少数で否決されて しまい、原案が賛成多数で可決されるという、委員会と本会議では結果が異なる事になりました。残念です。

○病院事業管理者の給与改定
 地域手当の引き上げをするもので、これは委員会では否決されていましたが、本会議では一転逆転、原案が可決されました。
 これも残念な結果となりました。

○22年度予算
 一般会計を含め、各会計予算は全会一致か賛成多数で可決成立しました。

○請願・陳情
 国家公務員等で組織された組合から出されていた行政サービス拡充に関する請願は否決、神戸市民から出されていた夫婦別性に反対を求める陳情は、結論を求 める委員とそうでない委員が同数になり、委員長採決で結論を得ずの判断に。

(市会議員・中島健一)
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