2009年（平21） 11月19日 No.448

※市税等の滞納状況 �A
　前回に引き続き、決算で明らかになっている２０年度末現在での市税等の滞納状況についてお知らせします。
　今回は、働く保護者を支える制度でもある保育園や留守家庭児童会、いわゆる学童保育での滞納を見ていきたいと思います。

○保育所入所負担金(延長保育料含む)
　　　　　　　滞納件数　１３０５件　　滞納金額　２、３４７万円
　　　　　　　　　
○保育所給食費
　　　　　　　滞納件数　５９０件　　　滞納金額　４７万円

○留守家庭児童会育成料
　　　　　　　滞納件数　７２件　　　　滞納金額　２１４万円

　滞納となる理由はいろいろあると思います。社会状況の変化で家計も厳しいかと思います。しかし、だからと言って滞納が認められるわけではありません。保 育所の給食費などは払おうと思えば払える金額です。そこには徴収の体制にも問題があるのではないでしょうか

　行政の担当課は徴収の努力をしているようですが、学校や私立保育園との違いは、公立保育園の現場では滞納の状況を把握していない、そこに問題があるよう です。担任が保護者の滞納を把握していれば声をかけることもできます。毎日顔を合わせる担任から声をかけられれば忘れる事もありません。
その一声だけで、どれだけ徴収率があがるでしょう。行政には改善を強く求めたいと思います。

　そして、保護者にも滞納をしないよう改めてお願いしたいと思います。現状を放置すれば、多方面にも悪影響を与えます。保育料の引き上げにとどまらず、保 育所廃止、民間委託の声が強まる可能性もでてくるからです。

※滞納額の総 額は…
　個別に滞納の状況をお知らせしているところですが、さてすべての滞納総額はいくらなのか。決算資料の聴衆計画書を見ると…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※２１年５月末現在(還付未済額含む)

○一般会計
　　　　滞納件数　１４，１０１件　　滞納金額　２６億９４５０万５千円

○国民健康保険事業特別会計
　　　　滞納件数　５，９４１件　　　滞納金額　６億９１８５万１千円

○介護保険事業特別会計
　　　　滞納件数　１，３２６件　　　滞納金額　３９３１万５千円

○後期高齢者医療事業特別会計
　　　　滞納件数　７６０件　　　　　滞納金額　１２４４万６千円

○その他特別会計
　　　　滞納件数　２９件　　　　　滞納金額　３７６４万３千円

　これらの金額等の総合計は…

　　　滞納件数　２万２１５７件　　　滞納金額　３４億７５７６万円

　その滞納金も結局徴収できずに不能欠損として処理される金額が、また無視できません。２０年度の一般会計だけでも不能欠損額として処理された金額は…

　にものぼります。一般会計の不能欠損金額をだけを過去５年間で見てみると…

　と驚きの金額になります。これだけのお金があればどれだけ多くの施策を遂行できる事か。やはり徴収については、更に力を入れて取り組まねばならない課題 です。

※市営住宅入 居者選考委員会
　申し込み件数は１３３件と昨年度より減っています。また今回の募集では、建替え等の計画を策定する為、１１団地については募集 を停止しました。
　そのため市営住宅の実質空き家は６戸となるため、その倍率は４．５倍の高倍率となってしまいました。
　希望者の願いにどう答えていくのか、公営住宅のあり方が問われているところです。