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2009年(平21) 4月23日 議会レポのロゴ No.427


※新 年度議案・予算表決結果B
 最終日に行われた新年度議案と予算に関する表決の結果について、今回は病院関係の議案概要をお知らせしています。
                                               (議案名等は簡易にしています)

○病院事業の設置に関する条例の改正
 市民病院事業に地方公営企業法の全部を適用させるため、この条例を制定しようとするものです。
 改正の内容としては、病院の名称を市立芦屋病院とし、4月から地方公営企業法の全部を適用、病院事業管理者の権限に属する事務等を定めるものです。

 これまで芦屋病院は、公営企業法の一部(財務関係のみ)を適用するだけで市長が最終的な判断をすることができましたが、全部適用をすることにより、新た に置かれる事業管理者が病院に関する経営判断をしていくことになります。

 メリットとしては、権限と責任が明確化されることや、病院事業の自主性や主体性が担保され、事業の機動性などの向上が図られると言わ れています。

 地方公営企業法の全部適用は、企業としての経営を如何なく発揮していく上で必要なものだと言えます。しかし、独立行政法人化もそうで あり、なぜ独立行政法人化が議会として否決されたのか、その問題点に検討を加えた上での全部適用という新たな提起とは到底思えません。

 私は、事業・経営形態を変更するのは良い事だと思いますが、現地での建て替えとセットで行うべきではないと考えます。経営が軌道に乗るかどうかわからな い中で、多額の税金を現地での建て替えに投入する事に懸念を抱いているところです。

 建て替えをするにしても、経営状況を見た上で、また建て替えの場所は現地が最適なのかどうかも十分な検討が必要と思います。その立場 から、今回の条例改正案には反対を表明しました。しかし残念ながら賛成多数で可決されました。

 これにより、現地での建て替えが今年度中にも実施設計も含め動き出す事になります。


○全部適用に伴う条例改正
○事業管理者の給与等に関する条例制定
○病院企業職員の給与条例の制定
 病院に地方公営企業法を全部適用にするため、それに伴う条例の制定・改正を行うものです。

 内容としては、市長の権限に属する事務から芦屋病院を削り、関係する条例に病院事業管理者を加える事、またその給与の制定などです。
 事業管理者に関して言えば、この表決の時点でさえも誰を迎えようとしているのか明らかにされず、白紙委任を迫られたようなものです。

 これら3本の議案も賛成多数で可決されたところです。病院事業者管理者には、年に2千数百万、医師の手当ても軒並みアップされました。管理者を迎えるた め、医師を引き止めるためには仕方がないとの指摘もありますが、それだけ増える経費をどこから生み出していくのか、懸念がないわけではありません。

 しかし、可決されたからには、批判すべきところは意見しつつも、新たな経営形態での市民病院再生に向け、力を尽くしていきたいと思います。

○病院事業会計予算
 病院関連の議案は、賛成多数(12対8)で可決されましたが、予算に関しては賛否が同数となりました。その為、議長の判断で可決されると言う、極めて異 例の状況となったところです。
それだけ、病院に関しては再生を願う点では一致しつつも、その手法や進め方には様々な意見があることのあらわれです。市長、そして病院事業管理者にはその 点を十分踏まえた上で、今後の経営建て直し等を進めて頂きたいと願わずに入られません。

※病院事業管理者、 決まる
病院事業管理者・佐治 文
   〔独立行政法人国立病院機構 呉医療センター名誉院長〕

※集会所トーク
 市長と意見交換ができる集会所トーク。今後の予定は次のとおりです。

   20日(月) 翠ヶ丘集会所
   21日(火) 朝日ヶ丘集会所
   23日(木) 茶屋集会所
   24日(金) 西山幼稚園
   27日(月) 春日集会所
   28日(火) 前田集会所

 いずれも午後7時半から9時までの予定です。連休をはさみ、その他の地域でも引き続き行われる予定です。

(市会議員・中島健一)
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