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2008年(平成20)  10月2日 議会レポのロゴ No.407


※芦 屋市の勝訴確定
 過払い金返還訴訟で、プロミスとの争いは市の勝訴が確定しました。
    (以下、読売新聞より転載)

「固定資産税など128万円を滞納している芦屋市内の男性が消費者金融 「プロミス」に支払った「過払い金」をめぐり、市が滞納分徴収のため、同社に過払い金の返還を求めた訴訟で、同社が25日、控訴を取り下げ、市が勝訴した 1審・西宮簡裁の判決が確定した。自治体が起こしている同種の訴訟で、判決確定は全国初と言う。
市は、男性が利息制限法の上限金利(年20〜15%)を超えるグレーゾー ン金利」により、同社に約31万円の過払いがあることを確認し、男性の返還請求権を差し押さえた。同社は協議による返還に応じなかったため、市が昨年10 月に提訴。西宮簡裁が6月、市側の請求を全面的に認める判決を言い渡し、同社が控訴していた。」



 費用等を考えると、実際には滞納分を埋める事はできませんが、今後の事や他の自治体に与える影響を考えると大きな成果といえます。
 担当者の労をねぎらうとともに、他の分野でもこのような先進性を発揮してほしいところです。

※事故米・メ ラミン混入
 市の施設においても、事故米・メラミン混入食品の消費が明らかになっ
ています。現時点で判明している事を報告します。

◎事故米
 市立養護老人ホーム「和風園」にて8月に催されたイベントで提供された赤飯に、三笠フーズ株式会社からの「もち米」が含まれていました。
 延べ50人の入所者の方と職員が食しましたが、現在のところ健康被害の報告はなく定期健康診断を早期に実施(9月)しました。

◎メラミン混入疑いの食品
 これも、和風園において8月におやつとして丸大食品株式会社製品「クリームパンダ」が提供されていました。

 市では、今回の件を受け早急に給食等の流通ルートの確認を行ない
ました。現在、小学校給食や保育所給食、芦屋病院患者給食について事故米が混入されていないことの確認が取れています。

※審査意見 書・市民病院
 市監査委員より、公営企業会計決算審査意見書が出されています。病院事業会計における、意見書の結びを一部抜粋して紹介しま す。

 平成19年度病院事業の業務実績は、入院患者数で4万8966人で前年度よりも8037人減少、外来患者数8万5937人で前年度よりも708人減少と なっており、平成14年度以降、患者数は減少の一途を辿っている。
 こうした業務実績の低迷を受け、平成19年度決算は、総収益28億7877万2885円に対し、総費用35億5012万9067円で差引き6億7135 万6182円という前年度を上回る純損失を計上しており、当年度未処理欠損金は(累積欠損)は、64億817万9456円にまで増大した。

 (中略)

 経営分析においては、自己資本構成比率が△20・45%と前年度より16・48ポイントの大幅な低下となっている。
 総評として、平成19年度決算に見られる業績不振により、さらに経営基盤は不安定になったといえる。

 (中略)

 市立芦屋病院は、これまで救急・小児・周産期医療や高度・先進医療などを提供し、地域医療確保のため重要な役割を果たしてきたわけで あるが、今後も安定的かつ継続的に医療を提供していくためには、健全経営が土台となるものである。また、「地方公共団体の財産の健全化に関する法律」の施 行に伴い、病院事業は地方公共団体の財政運営全体の観点からも一層の健全経営が求められている。
 地方独立行政法人化は、民間的経営手法の導入として、総務省の要請する改革プランにも提示されている一手法であるが、法人へ移行したとしても、健全経営 を実現するには、なお格段の努力と期間が必要である。
 市民に信頼され、選ばれる中核病院をめざして、病院関係者の一層の奮起と弛まぬ努力を期待したい。


(市会議員・中島健一)

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