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2008年(平20) 7月31日 議会レポのロゴ No.401


※病 院問題の研修会
 先日、長隆氏(※)を迎えて、病院問題についての研修会を開きました。

※公認会計士・税理士。総務省の自治体病院経営改善研究会座長を務め、 「病院経営の危機・病院は変わる」など多くの著書がある、公立病院経営改善の学識者。


 この研修会には議員全員が参加し、当局からも市長をはじめ病院長など関係者多く傍聴来ていました。

 長氏の話を簡潔に述べると…

  ・独立行政法人化は現状ではベターな選択

 その後やそのほかの選択肢としては…
  ・県立西宮病院、西宮市民病院との連携
  ・大阪大学の附属病院化

などが、生き残りの道としては考えられるとの話がありました。

 その為には…
  ・公立病院改革ガイドラインに沿った改革
  ・現状の数字は絵空事。真摯な数字を。
  ・院長、市長のリーダーシップが必要。
  ・市民は建て替えを望んでいるのか。
  ・建設費は30億(市は80億)で十分。

 などの指摘がありました。
 その中でも、改革プラン策定のチェックポイントとしては…

  ・財政健全化法上の指標と基準を考慮しているか?
  ・地域における自院の役割を明確にしているか?
  ・医療者にとっても魅力ある病院作りという視点が入っているか?
  ・経営数値の目標設定は適切か?
  ・地域の実情を踏まえた再編施策が検討されているか?
  ・経営形態の変更が積極的に検討されているか?
  ・医療関係者の意見を取り入れた検討を行っているか?
  ・財政支援措置を活用しているか?
  ・改革の内容だけでなく、「誰がやるのか」も明確になっているか?
  ・行政と病院の役割分担や、権限と責任は明確になっているか?
  ・行政が病院だけに改革の責任を押し付けていないか?

 等があげられ、現在の市民病院についてかなり厳しい指摘も受けたところです。

 今回の研修会は、市民病院の今後を考えるにあたって大変参考になる話ではなかったかと私は思います。願わくば、研修会の話に添う形 で、当局も更に突っ込んだ病院の改善策を模索してもらいたいと思うところです。

 今月末には、独立行政法人の定款を継続審議としている都市環境常任委員会が開かれ、8月早々には、病院の特別調査委員会が開かれる予 定です。

※知事との懇 談
 阪神市議会議長会として、県知事との懇談の場を持ちました。
 この懇談には、県からは県知事をはじめ企画県民部長、神戸県民局長、阪神南北の県民局長などが出席し、議長会からは各自治体の正副議長が出席しました。

 懇談の場では、
  ・兵庫県行財政構造改革推進方策策定に際する
   市との十分な協議調整
  ・福祉医療制度の堅持と乳幼児医療等における
   一部負担金の見直しについて
  ・地域医療の強化について
  ・地域農業改良普及体制の維持強化について

 それぞれの項目を要望し懇談をしたところです。

※改正自治法 が成立
 法改正で図られた措置は2点。そのうちの1つが「議会活動の範囲の明確化」。実際の地方議会の現場では「各派代表者会議」「全 員協議会」に代表される会合で、議案審査や議会運営についての協議や調整が多数行われているが、これらの会合は自治法上に根拠を持つ活動となっていなかっ た。

 今回の法改正では、自治法上に「議会は、会議規則の定めるところにより、議案の審査又は議会の運営に関し協議又は調整を行うための場 を設けることができる」とする条文を加筆。これにより、法改正前は慣例的な会合との位置付けに過ぎなかった「各派代表者会議」等が、既に自治法上に規定さ れている▽本会議▽常任委員会▽特別委員会――などと並び、初めて法的根拠を有することとなった。

 2つ目は「議員の報酬に関する規定の整備」。改正自治法では、議員の報酬に関する規定が独立した条文とされた。名称も「報酬」から 「議員報酬」に改められ、非常勤の職員との分離化が図られた。
                               (市議会旬報より)

 
(市会議員・中島健一)

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