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2008年(平20) 6月19日 議会レポのロゴ No.396


※市 民病院の独法化…
 市民病院を独立行政法人化に移行させる上で必要な定款の議案がこの定例会に提出されています。

 先週、都市環境常任委員会で審査されました。その中で、議会で独法化の是非が議案として審議されるのは初めてにもかかわらず、是非を 判断する資料があまりにも不足しているとの指摘があり、継続の動議が出されました。

 この継続動議は委員会で多数で可決されたところです。

 定例会は来週末までですが、その後当局からの働きかけもない様ですし、今議会中に委員会が開かれ議案審査が行われる事はないようで す。そのため、独法化について結論は9月議会以降になる見込みです。

 市民のためにとって市民病院をどうすべきか、独法化、移転、廃止等、様々な視点から議会の中でも議論が続けられていく事に。

 市のやり方は、やはりいろいろ問題があります。

 そもそも、まだ芦屋市という自治体として独立行政法人化を決めた訳ではありません。行政側がその方向で準備をしているにすぎません。 にもかかわらず、既に既定の路線のように話を進める、市民からの抽出アンケートも前提が独法化ありきです。市民病院のホームページでは既に移行が決まった かのように「移行します」「スタートします」の言葉が綴られています。
 
「芦屋市立芦屋病院は2011年4月に高機能な医療サービスの提供を 目的とした"地方独立行政法人 あしや市立総合医療センター(仮称)"へ移行いたします。
ただし、この度の地方独立行政法人化に際しましては、公立病院を念頭 に置き、"地方独立行政法人 市立芦屋病院(仮称)"として(来年4月)スタートいたします。」

 市民病院を単に独立行政法人化するだけでなく、高機能な医療サービスを提供目的とする医療センター…。これまで経営改善できなかったのが数年で可能と は、とても今の現状では思えません。

 独法化に伴い、病院の建替えも計画されています。その費用は約80億円。これまでの累積赤字約60億円は帳消しし、立て替え費用の半 分を市が負担することになります。

 独法化が決まると、議会の関与はほとんどなくなり、この建替えについても議会の議決は必要なくなります。

 市民病院の市民の利用率は2割にも届かない中、また患者数が減少する中、慎重にならざるをえません。

(市会議員・中島健一)

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