2007年(平19) 12月20日 No.375
※また一歩前進
教育委員会もようやく、行政の他部署と同じ情報公開に向けて動き出しました。
教育委員会は臨時会を含めると、月に2回ほど開かれていますが、会議案内といえば会議の2日前に市役所掲示板に1枚の告示を掲示する
だけでした。また、会議録も自由に見ることはできません。わざわざ、公文書公開の申請書類に読みたい箇所を指定、記入し提出しなければなりませんでした。
まさに一昔前の状態だったのです。
今回、一般質問で取り上げ、この点の改善がなされる事になりました。会議案内は、他機関と同じように行政情報コーナー等でも行うようになります。議会の
ように市の広報で案内されるようになればベストですが。
また、会議録も情報コーナーで自由に閲覧できるようになりますし、ホームページからも見られるようになります。ただ、実施までに少し
時間がかかるようで、なんとか4月からは大丈夫とのこと。
それにしても、他部署や教育委員会の他の委員会、例えば社会教育委員会や公民館運営審議会などでは早い時期から、会議案内も会議録も取り組んでいます。
なぜ教育委員会の要である会議、教育委員の会議のみが取り残されてしまったのでしょうか。
そのひとつには、教育委員が情報に取り残されていたのではないかと思います。教育長は毎回議会に出席していますが、教育委員長が出席するのはまれです。
本来は、教育委員会を代表するものとして委員長が議会に出るのが一番よいのですが、議場に席はあるものの教育長に任せている、そんなところでしょうか。で
すから情報公開の件も他の情報を知らず取り組んでいなかった…
と勝手に推測しています。
でも、教育長はご存知のはずですし、他の幹部も事務局も、ずっと以前より知っているはずですから、それを教育委員に進言する、あるい
は改善を促す事をしてなかった点では、少々教育委員会の機能に不安を感じるところです。
教育改革が叫ばれる中、そんな不安を抱かさせないように芦屋の教育を良くするため頑張ってほしいと思います。
ちなみに、やはり教育委員長は自ら議会に出席し議論に参加すべきでしょうし、委員長が出席できなければ他の委員が出るべきだと指摘をしました。次回から
は、この点も改善されるようです。特に、民生文教常任委員会での議論などは、ぜひ参加して頂き意見を聞かせてもらいたいところです。
今年、地方教育行政の法律が改正され来年の4月に実施されることが多くあります。その中のひとつに、教育委員を現在の5人から自治体の裁量で増やす事も
可能となります。
5人と言っても、その内の1人は教育長ですし、1人は教育委員長で会議を主催する立場ですから、委員は3人。これで良いのかと、教育
委員会の活性化の点からも、人数増を求めたところです。
また、教育委員には保護者が最低でも1人はいなければなりません。現在は、高校生の保護者である教育委員がいますが、小中学生の保護
者こそ教育委員として選任すべきだと、委員の選任のあり方も問うたところです。
この2点に関しては、教育委員会からも市長からも、あまり良い感触も答弁も引き出す事はできませんでした。
それでも、来年任期の期限を迎える教育委員が2人いますので、どういった人事案を出してくるのか、少し期待をしているところです。そして委員の人数増に
ついては、引き続き求めていこうと思います。
その他に、教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価等として、
第二十七条 教育委員会は、毎年、その権限に属する事務(略)の管理及び
執行の状況について点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出するとともに、公表しなければならない。
が新たに設けられました。
どういった内容でどう点検と評価をしていくのか、まだまだ具体化は先となりますが来年の10月か11月頃には初めての報告書が提出さ
れる予定です。この報告書によって、市民も、より教育委員会の状況を知る事ができるようになります。
教育改革と活性化の一助となる報告書に期待が高まります。
(市会議員・中島健一)
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