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2007年(平19) 2月1日 議会レポのロゴ No.336

※斜面地条例改正の 臨時議会
 市民から、芦屋市斜面地建築物の制限に関する条例(以下斜面地条例)の改正を求める条例改正が、直接請求として昨年末に出されていました。

 議案は、今月建設常任委員会で審議の後、臨時議会が開かれ、賛成少数で否決されました。

 斜面地条例は昨年の7月に施行された、斜面地における昨今のマンション建設を大きく規制する条例です。その規制内容は、全国的に見てもかなり厳しいもの になっているといえます。

 ところが、擁壁やドライエリアを設けて巧みにくぐり抜けようとする業者が現れ、住民はそれを防ぐ事を目的に、具体的な条例改正と言う 手段で訴えていたところです。

 直接請求に対して市長は「意見」をつけて議会に付託しなければなりませんが、その意見書では、問題点を指摘し必ずしも適切ではないこ とから賛成できないと表明していました。

※問題点と成 果
 抜け道を防ぐことでは誰しも異論を挟む人はいません。しかし、提案された改正案では、斜面地のマンション以外への影響も出ることが問題点として明らかに なりました。

 条例は、その解釈や意味のとり方に最善の注意を払わなければなりませんから、問題点があるものをそのまま通すことはできません。市 は、住民の意向を汲んだ規制方法についてこの秋までに結論を出すことを表明しました。条例の改正にはなりませんでしたが、住民が行政を動かした大きな成果 だと思うところです。

 しかし、行政の対応の悪さがここまで事を大きくしたと言えます。住民が相談に来ているときから適切に対応すれば、市が住民に変わって 提案することもできたでしょう。その点については、審査の中で非を認めていましたので、今後に生かしてほしいところです。

 意外だったのは、賛成する議員が多かったこと。選挙が近いことも影響している、とは思いませんが、内容の是非の前に法令上の問題点を含んでいるものに賛 成するのはどうかと。

※署名の活用
 昨年直接請求を行った、議員削減を求めていた団体が代表の一人を立候補させる予定のようです。

 大いに議論を活発にして頂くことは良い事だと思います。ただ個人的には、運動内部から出すより、他の予定候補者の推薦等に留めておいた方が、団体として 運動を継続するならスッキリしたかなと思います。また、ないとは思いますが、直接請求で集めた署名の流用は道義的な問題もありますので、その点は市民から 誤解を受けないようにしてほしいものです。

※議員削減
 議会改革の特別委員会では、優先議題として議員削減について議論が行われています。

 状況を見る限り特別委員会では合意に至らずとなり、この3月議会に削減案が個別に提出されるのではないかと見られています。
選挙を間近に控える中、慌しい削減はどうかとも思いますが、議案が出れば判断をしなければならないと考えます。
 3月定例議会は、2月20日に召集される予定です。

※選挙の日程
    県会議員選挙 4月8日
    市長・市議会議員選挙 4月22日
    参議院選挙 7月22日(予定)

(市会議員・中島健一)

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