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2016年(平28) 12月定例会 討論



○議長(畑中俊彦君) ほかに討論はございませんか。
 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) =登壇=あしや真政会を代表しまして討論をします。
 まず、第76号議案、芦屋市立あしや温泉の指定管理者の指定について、賛成の立場で討論します。

 議案の内容は表題どおり、あしや温泉の次期指定管理者を決めるものです。選定につきましては公募をし、選定評価委員会において第一次選考の書類審査、そして第二次選考では書類と面接による審査を行い、次期候補者と次点候補者が選定されました。

 議会に提出された資料を見る限り、細かな点では意見・要望はあるものの、選定評価委員会の結論について、会派としてよしとするものです。

  今回の議案で指定管理そのものに異議を唱える意見もあります。しかし、運営管理について市が直接しなければならないわけではありません。ましてや市が直接 するよりも、指定管理者を置くことにより、地域住民の日常の利便性を向上させ、保健衛生水準の維持・向上、また触れ合いの場としても重要な役割を向上させ ることができるのであれば、大いに進めていくべきだろうと思います。

 だからこそあしや温泉の設管条例に管理の代行ということで、いわゆる指定管理者を置く条例改正がなされ、その条例に基づき、市は事業を進めているわけです。

  ただし、市は指定管理者に対し、法令や仕様書に基づいて指導と監督責任をしっかり果たしていくことが前提となります。市当局においては、その点でいささか も疑問を持たれないようにし、効率的かつ効果的なあしや温泉の運営に努めるようにしなければなりません。指定管理によるあしや温泉の今後の業績や活動に期 待をしたいと思います。

 次に、第77号議案、特定事業契約の変更契約の締結について、賛成の立場で討論をします。

 大局的な見地から賛成はしますが、一部の点には大いに不満があり、この場で指摘をしておきたいと思います。

  この議案は、高浜町に市営住宅を集約する事業の契約金額、これを約2億円増額し、59億2,790万4,000円とするものです。増額の中身としまして は、多くが土壌調査と残土処分であり、そのほかが設計変更の業務となっています。土壌調査と残土処分については、法令に基づき処理しなければならないもの であり、いたし方ありません。

 今回指摘したいのは、景観アドバイザー及び景観認定審査会からの指導・意見によって設計が変更され、それに伴う約2,300万円の経費増額と、事業が半年もおくれることについてです。

 もともとの設計は法令に違反していたわけではありません。より建物の見ばえ、地域とのマッチングについて、景観アドバイザー及び景観認定審査会からの指導・意見があり、市はそれをそんたくして変更することになったものです。

  変更された箇所・建物の配置は図面からもわかりますが、どんな指導・意見が出され、なぜ図面のように変更になったのか、その経過が見えてきません。また知 ることもできません。なぜなら、景観アドバイザー会議は非公開で議事録も公表されていないからです。それにかわるものとして、景観への配慮方針が出されて いますが、それは配慮の方針であって、そこに至る経過が重要です。具体的にどんな指導があり、それに対して市としてはどう考えを述べたのか。また、アドバ イザーからの意見について、なぜ市はそんたくし、納得したのか。

 そもそも民間の案件なら、会議、議事録とも非公開にすることは理解もで きます。しかし、公共施設の案件についてすら、会議も議事録も非公開とする理由がわかりません。公開することによって意見が出しにくいというなら、少なく とも議事録は公開するべきでしょう。お決まりものという流れの中で、公開するという視点がないまま会議を非公開としているのではないかと疑ってしまいま す。

 加えて言うなら、アドバイザー会議には5人の委員がいますが、今回の件も2人や3人で協議をしていることがあり、アドバイザー会議 としての合意事項によるものなのか、それともアドバイザー個人としての意見なのか不明瞭です。今回のような公共施設案件で重要なものは当然、合議によるも のであるべきだろうと思います。仮に個人の意見により、今回の変更につながっていたとすれば、その結果である経費の増額、事業のおくれについて、議会から 厳しい意見が出てくるのは当然だと思います。

 議案には賛成をいたしますが、懸念として指摘した事項については、きちんと対応し、改善することを強く求めておきます。

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