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2015年(平27) 9月 一般質問



○議長(畑中俊彦君) 次に、防災の観点から消防の諸活動について問う、本件について、中島健一議員の発言を許可いたします。
 本質問は、一問一答方式により行われます。 14番、中島健一議員。

◆14番(中島健一君) =登壇=通告に沿って、一般質問を行います。
 今回は、防災の観点から消防の諸活動について質問していきます。
 まず、市民の生命と安全を守る日夜を問わない活動に感謝を表したいと思います。

 昨日も火災があったそうで、出動したということですけれども、消防の皆さんの活動のおかけで、どれだけ多くの命が助かっているか、どれだけ多くの災害を 防いでいるか、改めて言うまでもありません。しかし、そこにとどまることなく、さらに励んでいただきたいと思います。また、その活動を支えている行政のほ かの職種、市民団体等との協力、協働も欠かさないように願うものです。

 さて、日ごろ活動において重要な点の一つに、基本を大切にするということがあるかと思います。今回の質問を通して、振り返りのきっかけにでもなればうれしいところです。

 先月、8月6日、JR芦屋駅において火災警報の誤報がありました。この経過をたどりながら質問を進めていきます。8月6日の当日、午前6時三十二、三分 ごろ、けたたましく非常ベルが鳴り出しました。その数分後、火災が発生したので避難を促す放送が流れ出しました。その内容は、「火事です。火事です。1階 ピロティで火災が発生しました。落ちついて避難してください」というものです。

 この火災警報の仕組みなんですけども、感知器が一つでも探知をしたら、まずJRの場合は非常ベルが鳴り出すようになってるんですね。この非常ベルが鳴り 出して、最初に作動したら感知器以外がまた感知をする、あるいはベルが鳴り出してある一定の時間、2分から5分というふうになってるんですけども、時間が 経過した場合には、この音声警報が流れるそうです。JRの場合もこの感知器が作動して非常ベルが鳴り出して、その数分後にこの避難を促す放送が流れたよう です。

 ところが、非常ベルが鳴り出して10分たっても、JRの職員が周辺を確認して回っていました。つまり火災源はどこだ、どこで鳴ってるんだというのを探し ていました。非常ベルはその後とまりましたが、避難を求める火災放送はその後も続き、とまったのが55分、約20分間も流れていたんです。その後、午前7 時過ぎまで非常ベルも数回鳴っていました。

 そして、その後は何があったのか、何の説明もありませんでした。早朝とはいえ、JRを利用する通勤、通学の人たちは戸惑いながらも、ホームにおりていっ たのが印象的でした。しかし、これが昼間だったらどうなっていたか。隣接する商業施設にも混乱を呼んでいたに違いないことは、容易に想像できます。不特定 多数の人が利用する施設であればこそ、今回の件から真摯に受けとめなければならない教訓等があるのではないかと感じるところです。

 まず、この件について消防は把握しているのか。把握しているのであれば、その経緯を明らかにしていただきたいと思います。具体的に何時何分にどんな内容 の通報があったのか、非常ベルが鳴り出して20分後ぐらいにサイレン音が聞こえたので、現場に来られたかとは思いますが、到着してからの対応等もお聞かせ ください。誤報であれば、それが確認でき次第、その旨、放送することが必要なはずですが、なぜそれがなされなかったのか。

 また、JRにおいては避難訓練をしているのか、その頻度はどうなってるのか、また、立ち会いの検査と査察はしているのか、この点についてもお伺いしておきたいと思います。
 以上、1回目の質問を終わります。

○議長(畑中俊彦君) 答弁を求めます。
 山中市長。

◎市長(山中健君) =登壇=中島健一議員の御質問にお答えいたします。
 JR芦屋駅での非常ベルが鳴った事案につきましては、消防への通報としましては平成27年8月6日の午前6時43分に、JR芦屋駅から、においや煙はな いが、火災報知機のベルが鳴っており復旧できないとの119番通報があり、消防車1台、4人が出動したものでございます。

 現場到着後の対応につきましては、駅務室内の受信機を駅員とともに確認したところ、感知器の作動場所として1階と3階が表示されていましたので、現場確 認を実施いたしました。現場での放送につきましては、誤報であると判明した場合や消防隊が現場を引き上げる際には、利用される方に安心していただけるよう 放送すべきでありましたので、全所員に再度徹底したところでございます。

 避難訓練につきましては、JR芦屋駅はモンテメール本館と合同で年2回実施していると届け出を受けております。訓練への立ち会いにつきましては、防火管 理者が変更になった場合などには、JR芦屋駅と協議し、必要性がある場合には立ち会いを行っております。JR芦屋駅への立入検査につきましては、平成25 年11月に実施しており、2年から3年をめどに行っておりますので、今年度が実施予定年度となっております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) ありがとうございます。
 JRからの通報が午前6時43分ということで、その際の通報の内容が、においや煙は見えないが復旧できない、つまり復旧できないというのは非常ベルをと められないということだったんでしょうかね。その43分に通報があって、到着したのは具体的に何分ぐらいなんでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 昨日の火災まで報告いただいてありがとうございます。負傷者なしで終わりましたので、御心配をおかけしました。

 今の議員の再度の質問でございますけども、到着しましたのは53分に現場到着をしております。43分に入電をいたしまして、多分2カ所ほど、この1階と 3階の感知器が発報しておりますので、状況を詳しく確認しまして、指令を送って現場到着というふうな段取りになっておりますので、53分に現場到着という ことでございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 今回は誤報で本当によかったと思うんですが、これが実際の火事であればどうだったのかということも観点に入れながら少し振り返っ ていただきたいと思うんですが、非常ベルが鳴ったのが三十二、三分なんですね。ですから、非常ベルが鳴るまでに感知器が作動する何かがあったと思うんです よ。これが実際の火事であれば、何かを感知して非常ベルが鳴って、それが三十二、三分だったんですけれども、多分JRの方は確認に手間取っていたんだと思 います。ですから、10分ほど消防への通報が遅くなったんだと思いますが、こういう集客施設において、まず火災警報が鳴った場合には通報、というふうなこ とにはなっていないんでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 119番への通報ということで、今のところは人的な作用が働かなければ、通報になっておりません。過去には、発報しますと直接消 防本部に入る設備もございましたけれども、今はもう数えるほどしかございません。人間の作用が入らなければ、119番に受信ができておりません。
 以上です。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 火災が発生した場合、大体天井に達するまでの時間は約3分から5分というふうに言われてると思います。初期消火も3分以内という ふうに言われてるんですね。今回、三十二、三分に非常ベルが鳴り出して、通報までに10分間時間がかかってるのは、非常にゆゆしきことかなというふうに感 じるところです。その点は消防はいかがお考えでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 感知器が発報しまして、まずそこにおられる担当者の方、防火管理者に準ずるような方でございましょうけども、感知器が発報します と受信盤にまず走っていきまして、そこで警戒区域というのがありますので、どの警戒区域でこの感知器が鳴ってるかというのが一目でわかるようなシステムに はなっております。

 今回の場合は、1階と3階の警戒区域が表示されておったと、このように理解をしておりますので、その場所をまず確認に行かれて、通報にもございましたよ うににおいも煙もないんだけども、というところまでは確認できてると。ただ、発報した感知器がもとへ戻らないというふうなことで119番への通報があった と、このように理解をしております。

 通報自身は、早くあればなおいいんですけれども、誤報とかいろいろございますので、ここの大きな対象物につきましては当然何人かの従業員の方、駅員の方がおられますので、現場を確認をするという作業が入ったと、このように理解しております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 大抵のマニュアルでは、発報があって現場を確認して、火災を確認してから通報ということになりますけども、こういった集客施設ではたとえ誤報であったとしても、現場確認と同時に通報するのが私は必要だと思うんですね。

 なぜならば、建物自体が大きければ大きいほど確認までに時間がかかると思いますし、手間取ると思うんですよ。その間に、もしそれが本当の火事であったな らば甚大な被害になっていくんではないかなと私は思うんですけども、ですからこういった集客施設の通報は、誤報であってもまず確認と通報を同時にするべき だと思うんですが、その点はいかがですか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 議員がおっしゃるとおりでございまして、いかに早く通報いただくかによって、後々の被害の減少にもかかわる部分でございますので、通報と現場確認が同時にできるような体制が望ましいと、このように考えております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) では、今お言葉をいただきましたので、これからいろいろ集客施設への指導は誤報を恐れずにということでやっていただきたいと思い ます。神戸市でも意外と多い誤報出動ということで、誤報をなるべく少なくしようと努力されていますけれども、迷わず119番をしてくださいと、誤報は誤報 でも、それは安全確認ができればいいんだというふうにきちんと市民に広報されてますので、芦屋市の消防もそのスタンスでやっていっていただきたいと思いま す。

 その上でいろいろとお聞きしていきたいんですが、通報が43分にあって到着が53分、10分かかっているんですけども、これは私はちょっと長いん違うと思ったんですけども、いかがですか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 先ほどもちょっと申し上げましたけれども、43分に入電しておりまして、3階部分と1階部分の感知器が発報しておりますので、通 信の担当者のほうも、また相手方のJRの職員さんも、詳細に情報を入れていただいたということでございます。指令が出ましたのが50分に出ておりますの で、JRまでは3分で走行しております。
 以上でございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 43分から50分までの間というのは、電話がずっとそれだけ5分間ぐらいあったということなんですか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 情報収集の時間と、指令を出してからまず防火着と車の始動ということでかかる部分がございますので、それが今申し上げました時間内に2つの作業が入っておるということでございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) なら、走行では3分で済んでるけども、実際にはほかの火災でも通報から到着まで市内は大体10分はかかるということになるんですか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 受信からの指令の時間帯がそれぞれ違いまして、昨日の火災であれば一、二分で受信を聞いておりますので、その後の始動、また消防本部、精道小学校の隣でございましたので、近隣ということでもありまして、10分もかかることはまずございません。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) その言葉を信じて、通報があったら素早く到着するように心がけていただきたいと思います。
 今回、誤報の原因は何だったんでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 後で確認をしましたところ、感知器の劣化、あと複数の感知器が鳴っておりますので、1つは変形ということで聞いております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 複数の感知器が今回鳴ったということなんですけども、そういうことというのはあるんですか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 過去にも気象状況等によりまして、湿気た気象でありますとか、そういう劣化をした古いような感知器、対象物が確かに古くなってる部分であれば、そういうことはございました。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) じゃあその劣化ということなんですけども、毎年点検はされてるとは思うんですが、その劣化の前にきちんと対応できなかったのかというのはいかがでしょうか。また、その後の処置は済んでるのかということもあわせてお聞かせ願いたいと思います。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) こういう対象物では、年1回の消防設備の点検をしていただきます。私どもの消防職員のほうで立入検査をしたときに、その確認をす る。もしくは消防設備を点検していただいた業者が、私どもの消防本部のほうに届け出があるというふうなことでございますので、点検は年一度実施をしており ます。

 今回の誤発報をいたしました感知器につきましては、設備士のほうで点検、また取りかえをいたしまして、その後、消防本部のほうに届け出の用紙も届きまして、その後、予防担当者が現地を確認し、正常に作動していることも確認をしております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) わかりました。JRについては、その後の対応が済んでるということで確認したいと思います。

 いろいろ見ていると、受信盤、いわゆる火災報知機が探知をしたら鳴る操作盤ですね。その操作盤の推奨更新期間というのが大体10年から12年、あるいは その電池については4年から5年というふうな指針があるようですけども、市内におけるそういった受信設備、操作盤ですね、あるいは電池とかを置いてるとこ ろは、その指針に沿って交換とかを行われてるんでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 先ほども申し上げましたように、設備士、消防設備の点検につきましては、必ず1年に一度点検をさせまして、その報告を受けており ますので、今、議員がおっしゃるようなふぐあいの発生するような火災報知機の受信盤がございましたら、早急に交換への指導をしておるとこでございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 必ず点検を行っているということなんですけども、例えばこれは平成25年度の消防の届け出の状況の数字が出てるんですよ。つまり防火対象物定期点検報告制度届け出状況というのがありますけれども、これには100%出ていないんですよね。

 対象物件であっても、点検の報告済み、つまり届け出をしなければいけないのに、届け出をしてないところもあると思うんですよ。そういったところは、どうやって消防は把握をしてるんでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 今議員がおっしゃってるのは、多分新宿の歌舞伎町で起きました雑居ビルの火災によりまして、特定防火対象物、特に3階以上、もし くは地階に飲食店とか医療関係とか、消防でいいます特定防火対象物、より危険な対象物といいますか、そういうものが中へ入っておるにもかかわらず、避難す るには1階段、真ん中に例えば1階段しかないというふうな対象物を、今、おっしゃってる分だと思うんですけども、立入検査を実施しまして、出てないところ につきましては常に連絡をとりながら、不備・欠陥事項であるということも相手の権限−−防火管理者のほうにもお伝えをして、根気強く提出いただくよう実施 しておるところでございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 例えば病院では対象物件は4件あるにもかかわらず、点検報告が出てるのは3件しかないであるとか、複合用途においては31件の対象物件があるにもかかわらず、点検報告済みの件数は20件というふうに平成25年度ではなっています。

 つまり、それだけ報告が出ていないということなんですけども、これに対してきちんと指導をしてるということなんですか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 年間の立入検査を通じまして、指導をしております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 私は平成25年度の数字で言っているんですけども、これは過去にさかのぼっても、ほとんど100%というのはないですよね。いつ も8割行くか行かないかぐらいで来てると思うんですよ。指導をしているというんだったら、この数字が上がってくると思うんですよ。

 なおかつ、この点検報告制度には義務違反といって、点検報告の結果を報告しなかったら30万円以下の罰金であるとか、拘留であるとか、罰則がついてますよね。その辺は消防はどのようにされてるんですか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 特に悪といいますか、法を守れてないとこにつきましては、特別立入検査も実施し、現状は消防職員のほうで現認をいたしまして、そ の安全性、もしくは、所は確認はしておりますけれども、書類上出てきてない部分については、根気強く指導しておるということでございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 根気よく指導を続けることも必要ですけども、実際に出さなければいけないものを出していない施設があるということは、これは問題だと思います。

 その点で指導を強めて、さらに違反をしているところには違反なんですよというふうに警告していく必要があるのではないでしょうか。例えば消防庁が通知 を、これは平成27年、ことしの3月に出されてるものですけども、「立入検査・違反処理における課題と当面の対応に係る考え方」ということで、文書が出て ます。これには、違反処理への課題であるとか、あるいは立入検査の課題であるということで、いろいろ細かいことが明記してあるんですよね。

 この明記に沿って考えていくと、今の芦屋市の消防は、この届け出に関してかなり甘いのではないかなというふうに私は感じるとこなんです。ですから、その 点でもっと指導を強めて、100%に近く持っていくという努力がまだまだ必要なのではないかなと思うんですけども、その点はいかがですか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 確かに芦屋市民の方が安心していろんな対象物、飲食店でありますとかドクターを使えるように指導をして、安全を守るのが私どもの仕事でございますので、議員おっしゃるように、今後、鋭意努力をしたいとこのように思っております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) では、JRのほうに戻っていきますけれども、音をとめられない、復旧できないで119番をするというのは、発報があって連絡する のはまだわかるんですけども、音がとめられないというのは訓練をしてるのかというふうに私は言いたくなるんです。つまり操作盤のマニュアルにはどういうふ うに操作したら音がとまるのか、そういったことがきちんと明記したものが備えてあるはずなんですよね。今回とめられなかったというのは、何か理由があるん ですか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 受信盤には地区ベル停止と主ベル停止というのがございまして、今回の操作のマニュアルといいますか、駅員の方の操作の方法は、私 どもではちょっとわからないんですけれども、どっちかのベルがとまらなかったのかなという気はしております。地区ベルなのか、その地区ベルといいますのは 1階、もしくは3階のあたりで鳴っておるベルのことでございます。

 主ベルというのは、今、受信盤の目の前に立っておりましたら、その目の前で鳴っているベルでございますが、これがどちらかがとまらなかったのかなという 理解はしておりますけども、これも今、議員おっしゃるように、訓練の中で指導していくべきものであろうと、このようには考えております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 今回の件を通じて、JRさんは非常ベルが鳴ったときの対応方法が、今回私、間近に見ててかなりお粗末だなと。これは早朝だったか らまだ混乱は少なかったからいいんですけども、これが昼間、お客さんがたくさんいるときだったら、また商業施設も隣接してますので、そのことを考えると もっと手際よくやる必要があったのではないかなと感じるところです。その点の指導はぜひお願いしたいと思います。

 それで、訓練をいろいろされてるということなんですけども、通報・消火・避難訓練にはいろいろマニュアルがあると思うんですけども、その避難訓練を実施した場合の検証というのがいろいろあると思うんですね。

 今回の事例も、一つの検証していかなければいけないと思うんですよ。例えば通報は適切に行われていたのかとか、あるいは避難に要した時間はどのぐらいか かったのであるとか、指示は的確に伝わっていたのか、操作盤は正しく操作できたのか、いろいろ指導するべき部分がたくさん出てくると思いますが、今後JR に対してはどのような指導をしていくのか。また、ほかの集客施設に対しての訓練指導について、やるべきことが見えてくるのではないのかと思うんですが、そ の点はいかがですか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 通報・消火・避難訓練につきましては、消防法で決められておりますので、その内容に沿って実施をしていきたいと、このように思っております。

 ただ、全てに私ども職員が立ち会うところではございません。いろいろと状況に、市長答弁でもございましたように、防火管理者、責任者がかわったとか、そ ういうところで私どもも立ち会い、一緒に訓練を指導していってるわけでございますけれども、今、議員のほうから御指摘のありました時間でありますとか、操 作でありますとか、この分につきましては当然、我々職員が行ったときにはタイムウォッチを持ちながら実施している部分もございます。
 以上でございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 今回、JRの誤報があって、これはよい方向に例として取り上げていっていただきたいと思います。今後も火災が起こった場合に適切 な判断と適切な処置がなければ、特に集客施設については大きな被害が起こると思うんですね。この間でもJRだけで取り上げてみましたら、ことしの6月にも 埼玉のJR大宮駅で火災がありました。5月には駅内にある高島屋で火災がありまして、名鉄では名古屋駅でビル火災が発生しています。こんなふうにJRとい えども火災とは全く無関係の施設ではないんですよね。ましてや、芦屋の場合は商業施設も本当に隣接しています。

 ほかのそういったJR関係での誤報があった場合は、きちんと対応されてるようなんです、いろいろ調べてみると。例えば、これは姫路駅で火災報知が作動し た場合は、火災放送の自動放送が流れたんですけども、その後には誤報である旨の放送があったり、JRの博多駅でも昨年6月に火災警報が作動したんですけど も、安全確認を行って異常なしとの放送が流れました。

 それと比べると、今回の芦屋の場合には20分たってもずっと火災報が鳴り響いてますし、JRの職員さんは右往左往しているように見えましたし、通勤通学 の方には何の案内もありませんでしたし、消防の職員の方が来られたんですけれども、来られて安全確認をした上で帰ったとは思うんですが、結局火災ではあり ませんでしたというような放送もありませんでした。つまり検証すべき点はたくさんあると思いますので、ここから教訓を酌み取って、ぜひ今後に生かしていっ ていただきたいと思います。

 最後になりますが、JRだけでなくてほかにもたくさんの不特定の集客施設があると思うんですよね。そこへの対応というのはきちんとなされているんでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 樋口消防長。

◎消防長(樋口文夫君) 市内にも不特定多数の市民の方が常に入ってこられる施設、たくさんございます。これにつきましても今回の御指摘を糧に、市民への安心の広報を勤めたい、このように考えております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(健)議員。

◆14番(中島健一君) 今後の消防の諸活動について期待をして、質問を終わらせていただきます。

○議長(畑中俊彦君) 以上で、中島健一議員の一般質問を終了いたします。


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