[バックナンバーINDEX] [HOME]


議会一般質問のロゴ
2009年(平21)9月 討論



○議長(都筑省三君) ほかにございませんか。
 はい。中島議員。

◆8番(中島健一君) =登壇=議員提出議案第26号、取り調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書に賛成の立場で討論をいたします。

 取り調べの可視化がなぜ必要なのか、これは皆さん方もご存じかと思いますけれども、昨今いろいろな事件がございました。例えば、2003年に鹿児島で選 挙違反事件がありました。これは、県議会選挙において選挙違反に関与したとして、多数の関係者が警察署で被疑者として取り調べを受けました。そして、身に 覚えのない自白を強要されました。

 その際に、取調官から、「娘をこんな男に嫁にやったつもりはない」、そういった字を書いた紙を無理やり踏ませる、そういった踏み字事件が起こっているん ですね。これは、県に損害賠償を命じる判決が出ました。また、滋賀県警の取り調べ暴行事件、これは2005年6月の話ですけれども、窃盗容疑で逮捕された 男性に対して取調中に暴行したとして、同署刑事課の男性警部補が、特別公務員暴行陵虐の疑いで書類送検されました。

 また、これも新聞報道されたので、皆さんもご存じかと思いますが、氷見事件があります。富山県氷見市の男性が強姦未遂容疑で逮捕されて、取り調べの中で 虚偽の自白をさせられました。その結果、有罪判決を言い渡されて、刑務所に服役させられましたが、後になって真犯人が発見されました。そして、2007年 の10月に再審無罪が確定したところです。

 だからこそ、こういったえん罪や自白強要をなくすためには何が必要なのか、そういった論議の中で、捜査機関の取り調べのあり方の見直しが進められてきて いるところです。適正な取り調べを確保する、この必要性が論議をされました。そして、参議院では、法務委員会で、附帯決議として、「裁判員制度の実施を控 え、刑事司法制度の在り方を検討する際には、取調べ状況の可視化、新たな捜査方法の導入を含め、捜査又は公判の手続に関し更に講ずべき措置の有無及びその 内容について検討を進めていく。」、こういった附帯決議をしているところです。

 私は、取り調べの可視化は今、時流の流れであり、必要なことだと思います。また、えん罪や自白強要によって新たな犯罪者がつくられていく、こういったこ とをなくさなければいけないという立場からこの意見書に賛成をしたいと思います。ぜひ多くの議員の皆さんが、この意見書に賛同をされることをお願いしまし て、賛成討論といたします。




○議長(都筑省三君) これより討論を行います。
 まず、第72号議案から第77号議案までの条例関係6件を一括して討論はございませんか。
 中島議員。

◆8番(中島健一君) =登壇=会派イーブンを代表し、第72号議案、あしや市民活動センターの設置及び管理に関する条例の制定について、賛成の立場で討 論します。

 市民活動団体の拠点としてオープンしてから設管条例が求められていましたが、ようやく条例化することになり、これは評価しているところです。

 しかしながら、懸念する点もあります。それは、第4条の活動センターの開館時間等についてです。条例では、活動センターの開館時間は、午前10時から午 後5時までとし、また日曜、祝日は閉館となっています。しかし、市民の活動拠点として、その運動を広くサポートしていくのであれば、日曜日も開館し、開館 時間も、基本的には夜の9時過ぎまで開けておくことが望ましいと言えます。加えて言うならば、条例化される前は、午後7時過ぎまで開館していたという実績 もあります。

 この点について、会派としても、この懸念事項を検討してきましたが、委員会における当局の答弁として、市長は、「特に必要があると認めるときは、開館時 間若しくは休館日を変更し」云々の部分を柔軟に活用して、市民活動団体から申し入れがあれば、これまでのように、午後5時以降も使用ができる旨の答弁があ りましたので、この条例に賛成をしていきたいと思います。

 しかし、これは、当局の誠実な対応を信頼するからであり、仮に運用等が委員会審議の中でなされたものと違った場合は、条例改正の提起もあり得るというこ とも含めて指摘をし、賛成討論といたします。


バックナンバーINDEXへ


議会レポ | たがも | プロフィール | めざすもの | ご支援を! | 活動予定
HOME