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2009年(平21)3月 討論



○議長(長野良三君) 
 ほかに討論はございませんか。中島議員。

◆8番(中島健一君) =登壇=会派イーブンを代表して、第80号議案、芦屋市総合公園の指定管理者の指定について、討論します。

 委員会審査の段階では賛否を保留していましたので、ここで反対という立場を明確にし、討論を行います。

 指定管理者の業務遂行に当たっては、総合公園の円滑な運営管理はもとより、その事務手続等においても疑念を持たれないようにすることが当然なことと言え ます。ところが、昨年末、そして今回の審査の中で、指定管理者が指定管理業務の一部を再委託していた点、指定管理構成員の会社が、今回、その再委託先に変 わっていることの経緯についてなど、幾つかの問題点が浮かび上がってきたところです。

 これに対して市の考え方は、公募応募者として慎重さに欠け、問題があるとしつつも、悪質な偽装行為ではない。虚偽の記載ではないと是認しています。しか し、資料として提出された業務の委託契約書の日付は平成20年3月31日です。

 委託契約書ですから、委託先の会社も署名・捺印していますが、この時点で委託先の会社は存在しません。会社の設立はその翌日の4月1日だからです。これ 一つとっても、委託契約書が後日作成されたのではないかと、その信憑性が疑われるところです。

 また、現在、構成員であるはずの一企業の実体の有無と、新たな構成員として指定管理を受けようとする企業の事の経緯の不透明さは審査の中でもすっきりと せず、当局からも明快な答弁を得ることができなかったところです。

 これらのことから、このまま安易に指定管理者として任せるには、今後の指定管理のあり方に大きな影響を与えることが懸念されるので、今回の議案には反対 をするところです。

 さて、今回、これだけ事が大きくなったのは、行政にもその責任の一端があることを厳しく指摘しなければなりません。行政が当初交わした基本協定書に基づ き指定管理者の業務を把握し、手続の面でもきっちり指導していたならば、これだけ大きな問題にならなかったかもしれません。

 その点からいえば、ある意味、業者もその被害者と言えます。
 現在、指定管理の手法を利用している業務は芦屋市においてもふえてきています。これら指定管理の行政の側からの管理については不手際のないように重ねて 指摘をし、反対の討論とします。

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