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2008年(平20)6月 討論



○議長(長野良三君) 
 最後に、請願第12号から第16号までの請願5件を一括して、討論はございませんか。
 中島議員。

◆8番(中島健一君) =登壇=請願について、討論をしていきたいと思います。
 まず、請願第13号、後期高齢者医療制度に関する請願に対してですが、会派イーブンを代表し、反対の立場で討論します。

 この請願に対して、私たちの会派は大変悩みました。といいますのも、この制度は実際に運営されていく中で、少なくない点、問題点を、この場では問題点を あえて述べませんが、やはり含有しているということを見聞きし、思うところからです。しかし、請願の趣旨である制度廃止の意見書を上げることが一番いいの かといえば、そう言い切ることもできないと、現時点では考えています。

 医療制度のあり方については、国会においてさまざまな議論がなされる中、今回の制度が実施されることになりました。それは、医療費をどう賄っていくかの 議論の中で導き出されたものと認識しています。

 厚生労働省の発表によれば、国民医療費は30兆円を超えるに至っています。そもそもこの医療費が多いのか少ないのか、議論のあるところではありますが、 その医療費を負担していかなければいけないのは確かな事実であり、負担しなければ皆保険制度の存続そのものが脅かされると思うところです。

 この医療費負担は、本人の自己負担、保険料と税金で賄っています。この割合についても、どれが正しく、間違いなのかというのも、その時々の状況に応じ、 簡単に答えを出すことはできません。今、言えることは、国において議論がなされ、新しい制度が実施され、それが動き出している中で、制度に問題点があるか らといって、それを廃止すれば、すべて解決できるものではないということです。

 矛盾や問題点を改善していくことについては、議会としても意見の一致に至ることがあれば大いに声を上げていかなければなりませんが、制度そのものを廃止 し、もとに戻すということについては、会派としては合意に至っていません。

 以上のような理由から、今請願については、会派イーブンとして反対をいたします。

 また、請願第12号、芦屋病院と地域医療に関する請願書については、賛同できる部分もありますが、請願事項の中に後期高齢者医療制度の廃止を求めている こと、病院の建てかえについて、是非そのものが議論されている中で、全額を一般会計で措置することを求めていること、また、病院の経営形態のいかんにかか わらず、累積赤字を負担させない、あるいは、市の繰出金を従来の実績以上を維持することなどについては、賛同できないことから、会派イーブンとして反対を します。
 以上、討論を終わります。

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