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2005年(平17)9月議案討論




※教育委員任命同意での討論

 76号議案、教育委員会の任命につき市議会の同意を求めることについて、討論します。
討論は賛成の討論ですが、教育委員会、教育長と市長部局に1点ずつこの際指摘をしたいと思います。

 教育委員会は、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づき、地域の公共事務のうち教育・学術・文化に関する事務を行うために5人の教育委員を もって組織している合議制の執行機関です。
 つまり、教育委員には、芦屋の教育を執行する大きな責任があり、また期待がされています。今回、現職の方の任期満了に伴い新たに新委員を選任するわけで す。新委員の方には大いに期待をしたいと思います。

 さて、昨日の全体協議会の中で市長が発言されていたように、この議案については現職の再任選択の道もあったのですが本人が固辞されたとの事です。
 現職の委員がなぜ固辞をされたのか、教育委員会や市長部局は理由を把握されているのでしょうか。固辞する理由がどこにあったのか、いわゆる事務方に問題 はなかったのか、教育長は、そのあたりをきちんと把握し、今後に生かせるようにしてほしいと思います。このことが1点目です。

 2点目は、市長部局の選任のあり方についてです。
 議会としては、市長が選任してきた案に同意するのかしないのか判断をしないといけないわけですが、現状では、なかなかその判断は難しく、よほどのことが ない限り議案に同意することがほとんどです。
 昨日の全体協議会でも、新委員の考え方や立場についてもっと情報がほしいとの声がありましたが、選任同意に当たっては当然かと思います。
もちろん、その方の思想信条によって同意するしないがあってはならないと思いますが、新しい人の考え方を知ること、それに加え教育委員全体のバランスから も大事です。

 なぜなら法律では、任命について、第4条の3で「委員の任命については、そのうち3人以上が同一の政党に所属することとなってはならない」となっていま す。
 この趣旨は、同じ思想信条の委員で固めずに広く様々な意見をもつ委員を取り入れ教育行政に反映させなさいと言うものです。政党に所属していれば大方の考 え方はわかりますが、政党に属してない方が多い現在、その人の考え方を知ることは、選任に当たって大いに注目すべき視点です。

 ところが、委員の性別、年齢、職業等には偏りが生じないように配慮してはいますが、肝心の教育に対してどんな見識をお持ちなのか、あまり重視していない ように見受けられます。

 これには問題があると指摘したいわけです。

 今後、教育委員の選任同意議案提案にあたっては、教育に関してどんな見識をお持ちなのかその点もよく吟味していただくと同時に、議会には、その見識につ いての情報も求められればすぐ応えられるよう、準備しておくことを指摘し、この議案に賛成するものです。


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