[バックナンバーINDEX] [HOME]

2001年(平13)9月20日 議会レポのロゴ No.99

定例議会始まる

 10日(月)から9月定例議会が始まりました。提案された議案は13件、請願が2件です。ほとんどの議案が各常任委員会で審議された後、10月1日(月)の最終日に採決されます。

教育委員会委員の任命

 9月末で一委員の任期が切れるため、次期委員任命の同意案件があり、次期委員には引き続き、森輝彦委員が提案されました。討論では、一部会派から歴史認識に問題がある事と、高校改革、私的見解が多い事などを理由に反対がありましたが、賛成多数で同意されました。

 法を認めないというのであれば問題がありますが、歴史認識、「私はこう考える」まで問題視するのは思想信条の自由の点から私は疑問を感じるところです。しかし、委員会運営については改善すべき点もあり、今後の運営に生かしていってほしいものです。

管理運営の委託

 所属する建設委員会に都市公園条例の一部改正案が審議されました。

 今回の改正は、芦屋海洋センターが譲渡されることに伴い、条例を改正するものです。条例の中に有料公園施設の管理を市の文化振興財団法人に委託することができる旨を規定する条文が新たに設けられるのですが、条文を規定する以前から事実上財団に管理運営が委託されている現状があります。

 市の仕事を委託する場合は条例での規定が必要ですが、その点があいまいなまま「業務の委託」という言葉で委託が先行しているのは、行政執行上の問題があります。この点を指摘し、委託に際しては根拠を明確にした適切な執行を求めました。

まちづくり条例の改正請願

 西芦屋町の自治会から、「芦屋市すみよいまちづくり条例」の一部改正を求める請願が出されました。

 内容は、業者への行政指導、勧告規定に「周辺住民の80%以上の合意による計画変更の申し出」があれば、必要な措置をとる文言を追加してほしいというものです。

 昨今のマンション建設に伴う周辺住民との摩擦は、その地域だけの問題でなく、まさに「まちづくり」としてどうするのか、行政にとっても重要な問題です。今回の請願は現状の法令に違反してなければ、よほどの事がない限り行政が動かない事への住民の率直な気持ちの現れだと思います。

 しかし、実際に条例を改正するとなると、80%の数字がどうなのかも含め種々の問題が生じるため継続審議扱いとなりました。

 審議では、私も質疑をしたかったのですが各委員の質疑が終わる前に継続動議が出され質疑ができませんでした。

動物霊園火葬施設撤去の請願

 昨年、山芦屋町に動物霊園ができ、その火葬場の早朝深夜に及ぶ営業で周辺住民の方が迷惑を受けているというもの。審議の結果委員会では採択されました。

市民病院が西宮と統合?

 一部マスコミが報道した「芦屋市民病院と西宮市立中央病院との統合」について、委員会で質疑がなされました。

 病院長は「院長就任時、西宮市立中央病院にあいさつに行った時、雑談の中で出た」と答弁しました。雑談の中とはいえ、それがなぜマスコミに報道されたのか知りたいところですが、市長は「市民感情を考え、なくす事はできない」と存続を表明しました。しかし、助役は統合について「建て替え時期には考えないといけない」と答弁したところです。

 市民病院については、病院機能は存続させるべきですが、現状の赤字運営がいつまでも続くようであれば、公立のままで良いのか、この点については議論をしていかなければならないと思います。

市倫理条例

 行政と議会とで協力し作り上げてきた倫理条例が委員会で審議されました。審議では倫理基準に違反した疑いがある場合の調査を求める署名数で議論がありましたが、直接請求の条例制定改廃に必要な署名数、50分の1とする案が多数で可決されました。

(市会議員・中島健一)


議会レポNo.98へ

バックナンバーINDEXへ
HOME