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2001年(平13)9月6日 議会レポのロゴ No.97

すっきりしない参考人招致

 汚職事件の特別調査委員会は、事件解明に向け2回目の参考人招致を行いました。今回招致したのは、市の元建設部長、そして住友建設の発注担当者等です。元建設部長には、清水公園整備事業の分割発注の経緯と岩園小学校立替工事に関して質疑が行われました。

 その中で、清水公園の分割発注は前助役の働きかけによるもので、やむなく分割発注した旨の証言が。
「狭い工区だし、分割すれば仕事がふくそうするから一括でいきたかった」
「線松の切羽詰った時期に、変更の手続きも大変だと思った」など。

 市の報告書では「関係課に工事分割を積極的に示唆する事実は認められなかった」となっています。また、この間の職員への質疑でも指示は無かったの答弁だった事とあわせ比べると、市は調査をきちんとしていたのか、議会に対して誠実に答弁していたのか、やはり疑問が出てきてしまうところです。

 証言を終えてからの市への質疑では、「初めて聞いた」と市側の発言も飛び出し、質問が集中しました。
市は「初耳で驚いている。四月以降は実質的な調査を行っていないので、新たに明らかになった部分は詰めなければならない」との答弁もしましたが、報告書については「大筋で間違ってなければ、現段階で直すつもりはない」と答弁するにとどまりました。

 業者への質疑では、前回発言があった「業者に働きかけをした他の二人の議員」の名前を明らかにするよう求めましたが、「正確でない」と言葉を濁し、氏名を明らかにする事はありませんでした。業者側の先回からのトーンダウンを考えると、この間何かあったのかと疑いたくなりました。

(市会議員・中島健一)


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