2001年(平13)3月8日 No.77 調査特別委員会設置へ特別委員会に百条権限を初めからつけるかどうかでもめましたが、捜査の状況などを見て付与する案が可決されました。私の立場は、先回市民アンケートに答える形で書きましたが、一部マスコミの客観的事実とは言えない報道には「またか…」の感。 「百条調査権がなければ、連合審査会と変わらない」のが主張ありました。百条をつけても、これまでの審査と変わることはありません。それは、何について百条権限を行使するか、委員会の中で特定をし委員会で可決をしなければならないからです。ですから、権限行使事項を絞ってから委員会に百条権限を付与しても、捜査状況の進展を見てからでも遅くはないと思います。 採決数日後、元助役は再起訴され捜査は終息の方向に。これを受けて議会内の流れも、また変わってくるかもしれません。今後の動きについて、変化があれば報告をします。 助役定数を廃止?新しい助役が信任されましたが、これもすんなりとは行きませんでした。助役定数条例を廃止する議案が一部議員から提案されてきたからです。 一人か二人体制か意見のあるところですが、任期満了時期ならともかく、助役逮捕で混乱している時に定数廃止をするのは賛成できません。事務遂行にあたっては混乱を最小限にとどめ、事業の遅れなどを出さないことが必要です。提案議員が助役は一人でいいと考えるのであれば、任期満了一年前ぐらいに再度提案し、当局側にもそれなりの対処時間を与えるべきでしょう。 意見書採択「米原子力潜水艦衝突による実習船沈没事故に関する意見書」「KSD汚職、内閣官房・外務省機密費問題の徹底救命を求める意見書」が採択されました。 議会運営委員会で、即決か委員会で審議をするか、一悶着。事前に全会派の了承があれば即決になるのですが、委員会前までに確認が取れていなかったようです。普段はすんなりいくのに事件の余波でしょうか。 水道料金値上げを修正昨年提案されていた水道料金の値上げについては、委員会で修正案が可決されました。当局の提案は、単年度の収支を黒字にしてなおかつ、8年間で累積赤字約8億円を解消するものでした。修正案は、この累積赤字分を除き、とりあえず収支を均衡させ、高齢者世帯等に配慮するものです。 これにより30.89%の値上げ案が20.85%に引き下げられることになりそうです。(口径20o、1ヶ月の使用水量が25立方メートルの場合。金額で約560円) 修正したからと言っても値上げには変わりありません。そもそも値上げの背景には、芦屋市が阪神水道企業団から購入している水の量に問題があります。昭和56年の給水人口の予測に基づいて、使ってもいない水の使用料を支払っている(空払い)に大きな原因があります。 さらに問題なのは、この空払いが将来また増えるというのです。ここを解決しなければ今後も値上げ問題を避けることはできないといえます。 委員会審議から…市民病院の審議で、現在医療事故に関して係争中の裁判が二件、訴訟に発展しそうなのが一件あるそうです。市民病院も累積赤字が約48億円にもなっています。公的病院という役割は重視しなければなりませんが、民間病院でこれだけの赤字があったら…。まずは自助努力してもらうにしても、赤字解消に向けて何らかの兆しが見えてこないのならば、対処法を検討しなければなりません。 土地開発公社からの土地購入について、質疑が集中しました。先行取得のあり方から公社で抱えている土地の処分についてまで。当局は、いまだ対応に苦慮しているのが垣間見えるだけで、はっきりした答弁は聞けませんでした。 ユースホステル廃止の審議では、利用者が最盛期の一割にまで減ってきている事が報告されました。減少の原因として「規律が厳しい」「ニーズの様変わり」など挙げていましたが、市外の利用者は最盛期とほとんど変わらないことをみると、市内の青少年育成活動による利用が減ってきていると言えます。その点を教育委員会として、きちんと見なければいけないことを指摘しておきました。 汚職に関する請願は審査保留扱いになりました。紹介議員間で認識差があるとの事です。請願者の願意は明らかなはずなのですが。 (市会議員・中島健一) インターン生の紹介ドットジェイピー(特定非営利活動法人)から受け入れている政治家を目指すインターン生を紹介します。
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