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2001年(平13)2月8日 議会レポのロゴ No.74

富田助役解職される

 4日(日)10時に市長が記者会見をしました。コメントは次のとおりです。

 「…略…3日付けで地方自治法第163条但書きにより富田氏を解職しました。なお、2日午後10時20分本人から弁護人を通じて辞職願が提出され、お預かりしましたが、受理をせず、解職しました」

対策会議の設置

 市は29日(月)、助役逮捕の件とその関連事項に対応するため、市収賄容疑事件対策会議を設置しました。

 議会に報告された資料から

○審議事項
 原因調査
 今後の対策(信頼回復、事業遅延防止等)
 再発防止対策 その他必要な事項

○組織
 議長=市長 副議長=山内助役
 委員=庁議メンバー+市会事務局長

○専門部会
 事件調査部会
  事件の経緯、原因調査
 入札契約制度部会
  公正・透明な入札制度の研究
 倫理問題部会
  綱紀粛正、倫理条例の研究

○その他
 対策会議は当分の間、毎週庁議終了後
 及び木曜日午後5時開催する

もっと若手の活用を

 前記のように対策会議の設置要綱をつくり市も動き始めました。しかし、私は対策会議のメンバーを見て「これでいいのか…」と率直に感じました。

 委員は庁議の面々が名称を変えただけ、庁議の延長線でしかありませんし、専門部会の委員も同じ面々、市幹部による構成だからです。今回の件を、今後の行政活動に行かしていくと言うのなら、改革の好機と捉えている若手職員をなぜ募らないのか、そして権限を与えて「今後の基礎を創ってほしい」となぜ大胆に取り組まないのか…。

 型通りのような設置に、私は映画の「呪縛」や「生きる」が脳裏をよぎりました。

連合審査会開かれる

 翌30日(火)、議会では連合審査会が開かれました。この日もマスコミが大勢つめかけそして事件に関心を寄せる傍聴者もたくさん来ていました。

この日、議題は三つありました。
1、経過報告
2、入札制度について
3、再発防止策

審査の概要は…

 (注:概要・要約です。発言そのままではありません)

Q=予算編成業務に支障はないのか
A=押収物についてはコピーしているので支障はない

Q=市長は助役に注意したことがあるのか
A=特定の人との付き合いがあると噂で聞いたので注意した

Q=特定の人とは 
A=あくまで特定の人。誰かではない
綱紀粛正は年二回文書で通知している

Q=助役不在後の体制は
A=四月に向けて支障のないよう整える

Q=市長の監督は甘くなかったのか
A=助役とは毎朝三人で連絡会を開き事務調整をしている。現場に行く事なども日々聞いていたし、任せきり放任はない。しかし、充分でなかった、反省している。

Q=入札業者の助役室への出入りは
A=知らなかった

Q=助役の海外旅行の把握、事前の届は
A=旅行は知らない。届はない。事務に差し障りがある旅行はしていないはず。

Q=休日の予定も知る必要があるのでは
A=連絡先は把握している

Q=市長も疑惑の議員と海外に行ったのか
A=行ったがあくまでプライベート

Q=国と県には謝罪し、住民にはない
A=状況説明に行っただけで謝罪ではない。その際に人材派遣を願いした。

Q=公共事業の総点検は
A=今のところ考えはない

Q=贈賄容疑業者が工事を続行しているが
A=期限の関係もあり続行予定。事件後、指名停止にしている 等

 この日は約4時間審議しましたが、助役が他の公務で抜ける為、一つ目の議題しか審議できませんでした。審査会の終わりに市に対し資料請求がなされました。

○主な請求資料
 議会に諮らない入札結果の報告
 業者選定委員会の議事録
 市長助役の日程表及び面会簿
 入札書類一式 運転手日報
 各事業の元請下請けの業者リスト
 その他

(市会議員・中島健一)


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