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2000年(平12)7月27日 議会レポのロゴ No.54

 議会改革特別委員会の分科会が18日と19日に開かれましたので、その審議概要を報告します。

各種審議会委員は当て職か?

 第一分科会では、まず審議会委員が議題となりました。議会から選出している各種委員は約30あります。法律や条例で定められているものもあれば、任意に議員が選ばれているものもあります。

 審議では、「不必要なものは辞退すべき」「当て職でなく他市並に会派で割り振れ」との意見が出されました。

 私はこの「当て職」と言う言葉がどうも引っかかります。確かにこの間、常任委員長等のポストにつくと一定の審議会委員などに選ばれてきていますが、毎回、代表者会議で「市から要請のあった○○審議会委員には誰を推薦するか?」の提起があり、「先回はどうだったか」など一応審議して確認してきているものです。やにわに、「当て職をするな」と言われても、本来は当て職ではないはずなんですが…。

 私は、法令等で決まっているものをのぞいて各種審議会等には議会は参加しない方向で調整すべきと考えます。行政と議会が一定の距離を置くことも必要だと思うからです。

 実際には、なかなかこの方向でまとまらないでしょうし、現に審議でもまとまりませんでした。審議委員を選任する際にもう少し既定にとらわれず、いろいろな角度から議論していくことが今後必要だと考えます。

 参考までに…
○法例等で議員より選出が決められている
監査委員
個人情報保護審議会委員
民生委員推薦会委員
社会福祉審議会委員
都市計画審議会委員
兵庫県港湾審議会委員
阪神広域行政都市協議会委員
阪神水道企業団議員 ほか

○議員でなくてもよい委員
環境審議会委員
保健センター運営審議会委員
市民文化賞受賞者選考委員
行政改革推進懇話会委員 ほか

議員の数は適正か?

 第一分科会での二点目の議題は議員定数について。

 議員の数は多いのか少ないのか。本来なら多い少ないよりも前に、議会としてその役割を充分発揮しているかどうかが問われるべきものだと思います。議員全てがよく働き、市民からも信頼され頼られていれば、定数削減などは議題としてのぼってこないでしょう。しかし、そうなっていないところに深刻な問題があるのだろうと思います。

 審議の中では各委員が一通り意見を述べました。共産党と新社会党が削減に反対を述べましたが、ほかはほとんど定数削減に賛成の意見を述べました。

 私は、以前は削減すべきでないと考えていました。それは、議員の数が少なくなることで、多様な意見がその分反映しにくくなるからです。しかし、議会としての役割を十分発揮しきれていない現状を見るにつけ、また市民の感情等を考慮するならば、議員を減らすのも一つの方法だと考えるようになっています。

 定数が減れば、議員になりたい人はそれなりに市民のために働かざるをえないでしょうし、市民の監視も減った分だけ厳しくなると思うからです。また同時に主権者としての力をつけることが住民にも求められてくると思います。

 特別委員会では、今回は意見を述べ合うだけで終わりました。結論は年末頃になりそうです。

 参考までに…
○人口規模が同じぐらいのところでは

自治体名人 口議会定数
芦屋市8000028
三木市7800025
高砂市9700028
三田市9600024
大和高田市7300020
天理市7400020
草津市10100024
長岡京市7800026
貝塚市8400022
交野市7200019
柏原市8000022

注:近畿地方は、人口に比して定数が少ない傾向があります。芦屋の人口規模では法定数の上限は30となり、地域実情で減員する事ができます。

 第二分科会では、予算審査や議会事務局のあり方、委員会の調査機能についてなどが話し合われました。第二分科会については次回報告をしていきます。

幼稚園の校区自由化

 幼稚園の校区自由化が、21日(金)に開かれた臨時教育委員会での幼稚園園則の規則改正で正式に決まりました。

(市会議員・中島健一)


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