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2000年(平12)7月20日 議会レポのロゴ No.53

定例議会閉会へ

 10日(月)に定例議会が終わりました。その概要をお知らせいたします。(条例や議案の名称はわかりやすく簡略にしています)

○職員の特殊勤務手当条例の改正

 「看護婦、准看護婦」に「看護士」「准看護士」を追加するもの。全会一致で可決。

○市税条例の一部改正

 個人市民税の非課税限度額を引上げたり、固定資産税・都市計画税の税負担を調整するもの。全会一致で可決。

 審議の中で固定資産税・都市計画税は約3.6億円減収で、全体では8億円の減収となることが明らかに。固定資産に対する不服申し立ては、土地5件、家屋2件申し出人は5人で、前回の96件から大幅に減少。

○国民保険条例の改正

 国が政令を改正したことによる条例改正。全会一致で可決。改正による保険料への影響は四年後から出てくる答弁が。

○一般会計補正予算(11年度分)

 基金等への積立金の追加、特別交付税が出たことなどによる補正。全会一致で可決。

○老人保健特別会計補正予算(11年度分)

 歳入歳出の確定による補正。全会一致。

○改良住宅の条例改正

 若宮町住宅の新設に伴い条例を改正するもの。全会一致で可決。

○老人保健特別会計補正予算(12年度分)

 11年度分確定による補正。全会一致。

○岩園小学校立替工事契約

 談合情報が寄せられ三度も入札を延期することになったこの案件。ようやく契約にこぎつけました。今回の入札では分割発注を改め、仮設校舎建設、既設校舎取り壊し、新校舎建設を一般競争入札で一括発注することになりました。今回は談合情報はなかったそうです。

 落札したのは、住友・林・西本特定建設工事共同体で、金額は19億9500万円。入札の延期で工事終了時期が約三ヶ月遅れることになりましたが、なるべく早く完成させるための努力をするとの答弁がありました。

 審議に際して新校舎の図面等が出されていますので、ご覧になりたい方は中島まで。

○介護サービス利用奨励手当条例

 共産党から提出されたこの議案は、四月から始まった介護保険の利用者の一部(認定ランクが重い人)に対して、利用促進のための奨励手当(ひと月5000円)を支給すると言うもの。

 委員会審議の中では、「なぜ一部利用者だけに手当をだすのか」「奨励手当よりも制度の充実、広報が先」「現金のバラマキで効果があるのか」や「低所得層は利用を自粛している」「財源は基金を取り崩して」などの意見がありました。

 私は利用奨励のために現金を渡しても、効果があるかどうかには疑問があります。現在の制度でも減免措置があるわけですし、そもそも利用を奨励するために手当を渡すと言うのは釈然としませんので反対しました。

 本会議での採決の結果は…
 賛成 5人  反対 22人
 となり、否決されました。

○閉会中の継続審査

 2件諮られました。議員提出の議案は文章表現がそのままでは意見書として馴染まないので、継続に賛成。もう1件の請願(安心して受けられる医療を)については、内容は特に問題ないと思うのですが会派として継続なので賛成しました。

 継続審査の議案があることを委員会の議題を見るまで失念していて、反省しているところです。個人的には議案を継続審査の扱いにするのはできるだけ避け、採否はっきりさせることが必要と思います。

 採決では…
 継続に賛成 21人  反対 6人
 となり、継続扱いになりました。

定例会を振り返って

 一般質問では、資料をたくさん集めたわりには、当局のいなしに深い追求がもうひとつだったと自己総括しています。質問の一つである外部監査制度については、今後の当局の対応を見ながら条例の議員提出も視野に入れたいと思います。

 今回は新会派での初めての定例会でした。初日早々、人事案件では会派と違う態度をとったり、継続審査の案件では自分のミスから会派内で事前に問題提起をしそびれたり、また、論議を通して問題意識が深まり、学区制のシンポジウムの企画を実行することになったり、教育部長に口頭で申入れをしたりといろいろありました。

 今後も切磋琢磨をしながら議員活動に励む決意です。

(市会議員・中島健一)


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