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2011年(平23) 10月27日 議会レポのロゴ No.526

※ストレス?

 市職員の傷病欠の実態について、決算特別委員会の請求資料によると昨年度に1ヶ月以上休んだ人は44人いるのですが、その内訳を一番多い順から見ると…

  精神及び行動の障害 14人
  新生物(癌等) 9人
  循環器系の疾患 8人
  神経系の疾患 7人   他

 一番多くなっている精神及び行動の障害の具体的傷病名は、統合失調症、躁うつ病、神経小生障害や精神障害などとの事。みなさんも健康には十分注意しましょう。

※入札
 公共工事の入札結果について、昨年度109件行なわれましたがその中で…

○みどり地域生活支援センター建替工事
 30社が入札に参加し、うち2社が辞退。残りの28社全部が最低制限価格で応札。そのため、 くじにより落札者を決める。

 入札する際、最低制限価格が公表されていて、どうしても仕事を取りたいとなるとこんな事が起こってしまいます。また、入札業者が全て予定価格で応札する、そんな入札もありました。

 入札監視委員会等もありますので、入札自体に問題はありません。しかし、競争 の原理を働かせつつ適正価格と仕事の質を保つためには、今の入札方法が最善なのかやはり検討が必要です。市も認識してはいるのでしょうが、遅々として改善 が進まないように見えます。ちなみに電子入札は増えています。

※職員提案制度
 昨年度は22件の提案がなされ、採用実施されたものが4件でした。今回は不採用になったもので、なぜ不採用? と思ったものをいくつか紹介します。

○芦屋市のPR
 提案内容 芦屋市といえば高額所得者と町並みがきれいといったイメージが強い。知名度は高いが市からの発信が少ない。新たな魅力発信を行なうため名刺や封筒に名所案内を掲載したり、市から発信のメールにホームページ新着情報を掲載するなどの工夫を行なう。

                         結果 不採用(要整備)

○会議の短縮化
 提案内容 会議時間が長く、会議室を予約しようにも塞がっていることが多い。また、まとめがなく、まとめても会議メンバーへの配布が遅い。電子会議室を 積極的に利用する、レジュメを事前に配布し原則議論から始める。パソコン持込によりその場で結論をまとめる。会議時間は長くても1時間とし、座長が時間管 理するなどを徹底する。

結果 不採用(要整備)

○税滞納者に対する行政サービスの制限の実施
 提案理由 税や国保料等を滞納している住民であっても、その他大勢の納税者と同じ行政サービスや給付を受けられるという点に矛盾を感じる。税や国保料等を滞納している住民に対して、ある程度の行政サービスの制限や給付の制限を行なう。

結果 不採用(実施不適)

○徴収課の設立
 提案内容 税、国民健康保険、保育料等、徴収を担当する部署がそれぞれ分散している。該当者が重複している場合でも、それぞれの部署が独自に調査や訪問をしているため、何重にも同じ事務を行なっている。中秋を担当する部門を一本化する。

結果 不採用(実施不適)

 その他に、芦屋の商標登録、改善メモ帳などの提案がされていましたが不採用に。

 不採用にするには、それなりの理由があるとは思います。が、なんで? すぐできるんじゃないの? と思わず??が浮かぶものも。不採用とはいっても(要整備)については、そのまま放置せず整備をして実施するものだと信じるのは…、甘い判断か。

 実施不適として不採用になった提案についても、当局は真摯に検討すべきだと思うのは私だけでしょうか。実施するに当たり、クリアしなければならない法的な課題があるならば、どうクリアできるのか、果たして検討をしたのでしょうか。

 職員提案を毎年1回の単なるお飾りにするかしないかは、それを運用する側に大きな責任があると考えます。実のある企画にしていくためにも、放置だけはしないように。

(市会議員・中島健一)


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