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2011年(平23) 10月13日 議会レポのロゴ No.525

※滞納…

  市役所も徴収の努力をしているのですが、滞納額を見てみると大きな金額が滞納となっています。市税だけを見てみても、今年の3月末で4721人が滞納して おりその金額は約17億7700万円にも上っています。これだけの金額があれば、どれほど多くの事業を遂行できるでしょう。

 個々人の状況に考慮すべきものがあるとしても、払える人だけ払うというのでは不公平感が生じます。より一層の徴収強化が必要です。
市が決算委員会に提出した徴収計画書から、懸案事項や取組みを紹介します。

○懸案事項
 百万円以上の高額案件が、税額で71・7%、件数で3・5%を占める状況であり高額案件を優先して解消するのが効率的と考えられる。しかし、過去の所得 や過去に所有していた資産に対する滞納額が多く、現在は、収入が激減していたり資産を所有していても資産価値をはるかに上回る過大な抵当権等が設定されて いるため競売等による処分を待つ状態のもの、いわゆる塩漬け状態になっている案件が多い。
 今年度から百万円以上の高額事案については、債権管理課で担当することにしたが、それによって収税課の正規職員の担当件数が一人当たり千件を超える状況となっており小額滞納者への対応対策が課題となっている。

○今後の取組み
・平日に銀行等の金融機関で納付が困難な納税者の方の便宜を図るための振り替え勤務による休日窓口開設を継続することにより徴収率の向上を目指す。
・預金、年金、生命保険、診療報酬、給与等の債権差し押さえを積極的に実施する。
・不動産公売、動産公売を積極的に行なう。
・派遣職員による電話催告等のノウハウを取り入れて、臨時職員により実施する。
・各種の嘱託登記等の滞納処分に関するノウハウ等を若い世代及び国税徴収法を準用して滞納処分できる公債権担当部署の職員に確実に承継する。

※市税以外の主な滞納
 市税以外にも滞納が数多くあります。決算委員会資料から主なものを紹介します。

・保育所入所負担金           85人 約1839万円
・市営住宅使用料             95人 約6076万円
・上宮川町住宅使用料          53人 約4674万円
・上宮川町住宅店舗作業場使用料    5人  約135万円
・若宮町住宅使用料             6人  約715万円
・従前居住者用住宅使用料        8人  約603万円
・市営住宅自動車保管場所使用料   30人  約794万円
・幼稚園保育料               26人  約127万円
・援護資金貸付金             57人  約785万円
・同和更正生業資金貸付金       12人  約427万円
・災害援護資金貸付金         332人 約5億606万円
・児童給食費徴収金           26人   約24万円
・留守家庭児童会育成料        40人   169万円
・特定優良賃貸住宅入居者負担金  17人  約1500万円
・児童扶養手当戻入未済分        7人  約226万円
・国民健康保険料           2727人 約6億9054万円
・介護保険料              1104人  約3843万円
・後期高齢者医療保険料        196人  約1849万円
・入院・外来診療料           1151人  約4511万円
・水道料金                1548人  約5493万円

 ここにあげた滞納金額だげで合計は…

約15億3450万円

 働くために保育所に入所させ未納、市営住宅に入りたく何度も申し込みをしている人がいる一方で滞納しながら入居、駐車場の使用料を払わずに車を利用する…。
 個々の状況はわかりませんが、正直者が不公平感を感じる状況には違いありません。税金の使い道と同時に、入りについてもきちんとした対応を強く求めます。

(市会議員・中島健一)


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