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2011年(平23) 9月15日 議会レポのロゴ No.522

※再生資源の持ち去り禁止

 燃えないごみで缶等を出すと、それを集め持ち去る人がいます。この行為は是か非か?芦屋市では、この行為を禁止するために条例の改正を検討しています。
 昨年、条例改正案を一度提出したのですが諸般の理由で取り下げていました。今回、改正に向けて市民の意見を来月から募集するようです。議会で説明のあった概要をお知らせします。まだ、案の段階ですので詳細については変更があるかもしれません。

 近年、市民の皆様がごみの集積場所などにお出しいただいた、紙類・缶などの再生資源を持ち去る行為が発生しております。
 この行為は、市民と市が協働して築き上げてきた再生資源の回収・リサイクルの仕組みを脅かすものであり、培ってきた市民の分別意識の低下、さらには市民と市の信頼関係の悪化を招くことになりかねません。

 今後も、安定的かつ継続的に一般廃棄物の適正な処理を行っていくとともに、市 民と市が協働して行なっている再生資源の回収・リサイクルの仕組みを維持し、かつ、ごみの減量・リサイクルを推進するため、「ごみの集積場所等からの再生 資源の持ち去り行為の禁止」を規定する条例案を、次のとおりまとめましたので、市民の皆様からのご意見を募集します。

○改正の内容
(1)収集運搬の禁止等
・ごみステーション及び「集団回収」において集められた再生資源を集積する場所にお出しいただいた再生資源のうち、紙類、缶、瓶、その他の規則で定めるも のについては、市、市の委託を受けた者又は集団回収を行なう団体から委託を受けた者として規則で定めるところにより登録を受けた者以外の者が、これらを収 集し、または運搬してはならない。
・市長は、前項の規定に違反して、再生資源を収集し、又は運搬した者に対し、これらの行為を行なわないように命じることができる。
(2)罰則
前記の命令に違反した者には、20万円以下の罰金が貸されます。など

 意見の募集は、来月の13日からの予定です。詳しいことは広報誌等で案内されますので、関心のある人はご留意ください。

※下水道中期ビジョン
 中期ビジョンがパブリックコメントを行い作成される予定です。その中期ビジョンの内容を少し紹介します。

○浸水被害の軽減
 課題 下水道の雨水排除能力を大きく上回る集中豪雨の頻発、都市化の進展などによる浸水被害リスクが増加しており、効率的な対策への取り組みが必要となっています。
 目標 市内全域において、10年に1度の大雨に対応できる雨水整備を行い、浸水に対して安全・安心な都市を目指します。

○地震対策の推進
 課題 緊急に対応すべき地域、最低限確保すべき昨日を明確にし、公衆衛生の確保、復旧活動への影響の回避に向けた対策を重点的に進めることが必要になっています。
 目標 地震による下水道施設への被害の軽減を図るため、正接の耐震対策などを実施し、下水道昨日の確保に努めます。

○下水道施設の維持管理
 課題 下水道施設の老朽化が年々増加していく中で、適切な管理のもとに、機能を継続的に維持することが求められています。
 目標 施設の状況を的確に把握したうえで、長寿命化対策を含めた計画的な改築・更新や維持・修繕を実施し、老朽化する下水道施設の適性かつ効率的な管理に努めます。

○公共用水域の水質環境改善
 課題 現有施設が高級処理方式の芦屋下水処理場では、大阪湾流総計画の目標水質を遵守し、大阪湾の水質保全に寄与するために、窒素、りん対応の高度処理方式への変更が必要になっています。
 目標 大阪湾の水質環境改善、健全な水循環の形成に向けて、大阪湾流総計画で定められた計画処理水質を厳守できるよう、既存処理施設を有効に活用した、高度処理計画を策定します。

○合流式下水道の改善
 課題 合流式下水道は、大雨が生じると雨水により希釈された未処理の下水の一部が河川及び海域へ流出する構造であるため、水質保全の観点から早急な解決が必要になっています。

○経営基盤の強化
 課題 「汚水私費」の原則を遵守し、下水道の安定的なサービスを提供するためには、使用料の見直しを含めた下水道事業経営の基盤強化を進めていくことが必要となっています。

 この中期ビジョンについても来月に意見募集がされる予定です。

(市会議員・中島健一)


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