2011年(平23) 6月9日
No.511
※虚偽記載が発覚
先週土曜日の4日、みなさんも驚かれたと思います。新聞やテレビでも報道された山中市長の選挙運動費用収支報告書の虚偽記載。
今年4月の芦屋市長選で3選を果たした山中健市長(61)が、車上運動員への報酬について「選挙運動費用収支報告書」に虚偽
の記載をしていたことが4日明らかになった。記者会見した山中市長は「提出期限が迫っていたが報酬額が分からず、軽く考えてだいたいの額を書いてしまっ
た。非常に反省している」と事実を認め、謝罪した。(中略)
山中市長によると、選挙期間中、7人雇っていた車上運動員について、報告書では4人と記載。運動員から白紙の領収書を受け取り、1人1万5千円〜10万5千円と市長自ら記入した。報告した報酬は計22万5千円で、実際には運動員に未払いという。
山中市長は「運動員に自己申告してもらってから支払う予定で、
後日きちんと計算し、修正するつもりだった」と釈明。数日前に計算が済み、実際には7人で約49万円になったといい「早急に支払って正確な領収書をいただ
き、修正報告したい」と話している。(神戸新聞 6月4日付)
虚偽記載は罰則のある犯罪行為となりますが、警察が動くがどうかは微妙なところのようです。
同じ選挙運動費用収支報告書で虚偽記載を行なった事が昨年発覚した民主党生方幸夫代議士。このときも実際に支払っていない領収書を添付していましたが、現在も起訴などされることもなく代議士を続けています。
当時の日刊ゲンダイに政治資金オンブズマン上脇神戸学院大法科大学院教授は、こんなコメントを寄せています。
「選挙運動費用収支報告書への虚偽記入は公職選挙法に抵触する恐れがある上、人件費の虚偽報告となると、政治資金収支報告書の
人件費でも虚偽報告しているのではないかとの疑惑も生じかねません。削除訂正したというが、それなら支出していた40万円分はどこに行ったのか。今回の件
は、単純ミスではなく、根が深い。きちんと説明する必要があります」
新議会の任期は11日からですが、急遽現任期の議員による代表者会がもたれることになりました。既に議長には当日4日に市長からの説明と謝罪があったようです。
(市会議員・中島健一)
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