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2011年(平23) 3月3日 議会レポのロゴ No.501

※学芸員が一斉退職

 以前お知らせしていた美術博物館での学芸員削減に対する反発が、当事者である学芸員らの一斉退職という形で露呈しました。

 美術博物館には4人の学芸員がいますが、この3月末で全員が退職するというものです。大幅な人件費削減がその理由とされています。これに対して委託先のAMM(芦屋ミュージアム・マネジメント)では、新たな学芸員2人を選考中との事。

 根本的な考え、美術博物館に対するひいては文化に対する市のかかわり方等が曖昧なところから問題が発生していると思います。文化に関する基本的な条例もありますが、理念にとどまらない事業と財源の裏づけが必要なところです。

 私は、美術博物館を存続させるのであれば直営であるべきとの考えから、指定管理者を導入する条例改正には反対をしてきました。今回の件を契機に、いったん立ち止まることも必要なのかもしれません。

※予算要望A
 前回に続いて予算要望に対する回答をお知らせします。

 ・高浜分譲用地は、責任を持って完売すること

 最善の努力をする。

 ・南海沖地震等の防災対策に努める事

 図上訓練をし、施設面では防災無線を5ヶ所増設する。計32ヶ所に。海面監視カメラも2ヶ所設置する。

 ・地域手当の支給率引き下げを行うこと

難しい。

 ・債権の一元化について、システム構築も含めて長期的視点で
  取り組むこと

23年度から若手自主グループが取り組む。

 ・情報公開、透明性の確保のため周知徹底を図ること

 適時行なう。

 ・国民健康保険の収納率を引き上げること

 昨年度から民間にも一部委託し努力している。

 ・子育て支援事業の横の連携強化を図ること

  各種協議会とも連携し取り組む。

 ・生活保護者の実態を正確に把握し、不正受給のないようにすること

家庭訪問などの努力はしている。

 ・福祉センターへの看板をわかりやすく

年度内に2ヶ所設置したい。

 ・高木の適正な管理、育成、剪定のための予算を十分確保すること

努めていきたい。

 ・公益灯にLEDを導入すること

 現在10ヶ所ほど設置しているが、高価なため今後も調査研究をしたい。

 ・特定有料賃貸住宅の入居率向上を図ること

 家賃を大幅に下げることで、効果は上がっている。今後も努力したい。

 ・救急業務に対する啓発活動を推進すること

 ホームページや広報等で適正利用を呼びかけていきたい。

 ・防火管理者のいないマンション等を把握し講習受講を呼びかけること

直接案内を送りよびかける。

 ・水道料金の改定には慎重に取り組むこと

来年度は値上げをしない。

 ・中学校の通学区域を廃止すること

現在生徒が増加しているので、安定してくれば結論を出したい。

 ・小中学校のグランドを芝生化すること

 潮見中学校と小槌幼稚園など一部の芝生化をしたが、全面芝生化は困難。

 ・市民センター駐車場の休日利用を検討すること

管理上の問題もあり、困難。

 ・中学校給食を検討すること

 考えていない。

※収賄事件の原因
 元職員が収賄で逮捕起訴された事件の報告がありました。
 その中で事件の根本原因として

 「元職員の返済能力を上回る過大な住宅ローンの借入れにあり、その返済の不足金を捻出させるために更なる借入れを増やし、返済資金に窮した結果、賄賂要求に至った」

「本事件の背景として、業者との飲食、接待、ゴルフ等業者との癒着等があったわけではなく、職員が属する組織における欠陥に直接起因して発生した事件でもないといえる」

と報告されています。

 その後、この事件に限定すれば「身近な相談・アドバイス等」が最大の再発防止とも書かれてありました。
 確かにそうなのかもしれませんし、個人の問題なのかもしれません。が、なぜかしっくりこないので自問自答を繰り返しているところです。

(市会議員・中島健一)


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