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2000年(平12)5月11日 議会レポのロゴ No.45

談合疑惑で3度も入札が中止

 連休前に何度か新聞報道されましたが、知る範囲での経過を報告します。

○事の発端は…

 岩園小学校の建替え工事に伴う、仮設校舎建設工事が3月30日に入札の予定でした。入札の方法は、市が業者を指名して行う指名競争入札で、事前に10社を指名していましたが、2社が辞退。順調に進めば8社で入札のはずだったのですが…。

 入札前日の29日にマスコミに談合情報が寄せられ、その情報が市に伝わり、緊急に入札調査委員会が開かれました。その結果、30日の入札は延期され、翌々日から指名業者に対して市の事情聴取が行われました。

 どの業者も談合を否定したので(当然といえば当然ですが…)、再度開いた入札調査委員会は、各業者から誓約書(談合が発覚したら契約を破棄する内容)を取り交わし、再度10日に同じ業者で、入札実施へ動き出す。

○再度疑惑情報が…

 7日にマスコミや市に、市職員の個人名にも触れ再度談合情報が寄せられる。即刻、委員会が開かれ10日の入札を中止、今後の対応が協議される。

 以後、数度入札調査委員会が開かれ、一部設計内容を変更し、20日に同じ業者で三度入札を実施することに。

 17日、市内5〜6ヶ所に議員名にも触れた談合批判の張り紙が出現。予定されていた入札は三度中止に。今後は未定。

○被害者は生徒

 予定通りに入札が執行され工事が順調にいけば、再来年の1月に引越しをして6年生も3ヵ月間は新校舎で授業を受けることができたはずでした。被害者はまさに生徒と言えるでしょう。

○市の対応はどうだったのか

 同じ業者の指名競争入札に、三度もこだわったのは何故か、初めに談合疑惑が寄せられた時点で一般競争入札に切り替えるとか、指名業者の絞込みや変更はできなかったのか検証の余地は大いにあるようです。

(市会議員・中島健一)


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