2000年(平12)4月6日 ![]() 定例会終わる予算議会で成立した議案等の概要を…。 ○地方分権に伴う条例の整備 議会レポ40でお伝えしたように、私も賛成の立場から討論に立ちました。一部反対もありましたが、賛成多数で可決しました。 ○手数料条例の改正 これは反対の立場で討論しました。それは、住民基本台帳の大量閲覧手数料の引上げをしなければならないと考えたからです。最近小学校では、子どもの住所などを聞き出しダイレクトメールを送る悪質業者が問題になっています。プライバシーの根幹にかかわることですが、実はお金さえ払えば住所や氏名、生年月日を市役所で入手することができます。それがこの大量閲覧制度です。 平成十年度は70ほどの申請者が約15000件の閲覧と写しをしています。プライバシー保護の立場から、国への法改正と自治体でできる料金引上げを求めたところです。残念ながら賛成多数で可決しました。 ○部の統合と機能強化 企画財政部と都市計画部を統合廃止し、効率性と機能面での強化をはかるものです。全会一致で可決されましたが、今回の人事異動を見てみると、参事という役職が増えただけであまり変わってないようにも思えます。 ○介護保険に伴う条例制定や国保改正等 いずれも賛成多数で可決。私は市が努力をすれば、まだまだ良いものができるという立場から反対をしました。国保の方は保険料が上乗せになりますから、現在800世帯ほどの滞納が大きく増加する事が予測されます。保険料を払わないと制度が受けられませんから、悪質者は別にして何とか払いたくても払えない人の救済の道をつくらなければ。 ○住みよいまちづくり条例 委員会で審議しいったん可決しましたが、再審査の上、施行日を二ヶ月早める修正案を賛成多数で可決しました。この修正案に私も提案者として名前を連ねたところです。 この条例は、これまであった宅地開発やまちづくりに関する二つの要綱を一本化したもので、住民参加や住環境紛争調停委員の設置、建築業者に対する市長の指導権限、違反行為への罰則規定などを盛り込んでいます。いい条例で条件さえあればできる限り早めに施行する、反対や棄権する議員が出てくるとは予想外でした。 ○敬老祝金条例の改正 賛成多数で可決。節目支給は理解できますが、経費削減で福祉を削るものなので、私は反対しました。 その他の議案特に異議なく全会一致で可決 ○民法の一部改正に伴う条例改正 ○介護の特別会計を設ける ○介護給付費の準備基金制定 ○デイサービスセンターや特別養護老人ホームの設置管理条例の改正 ○福祉金条理の改正 など 一般会計予算他予算に関する議案は13本出ていましたが、いずれも可決されました。一般会計予算には私と、二会派が反対をしました。 私が予算に反対する理由は主に街路事業にあります。環境問題が大きく言われる中、住宅地に大型の道路を通すことは、いくら対策を施しても環境の悪化は避けられません。「芦屋だけ通さないのはおかしい」と言われる方もいますが、そんなにおかしいことでしょうか。 生活道路の整備は必要ですが、通過道路であれば2号線、43号線、阪神高速、湾岸道路があります。環境を守るで、少々のわずらわしさは受任すべきだと思います。また財政的にも厳しいということもあります。いずれにしろ、通過道路の事業については見直しが必要です。 区画整理については、その街に住む住民の意見をよく聞く事が肝要です。しこりを残さない事業の進め方に努力してほしいと思うところです。 新収入役任期満了に伴う新収入役に、市幹部職員であった岡本威氏が推挙され、議会も同意しました。 非公開への異議申し立て昨年夏に、教科書選定協議会の委員公表を求めて情報公開を行ったところ、非公開の決定が出ました。それで、九月末に異議申立てを行っていたところですが、ようやく決定が下りました。 主文 決定の理由(要旨) ようやく公表までたどり着きましたが、なぜ年度末までかかるんでしょうか。早い段階で、条例により設置されている不服審査委員会から答申が出されていたはずです。ここまで時間がかかったのは、迅速を事とする行政にとって問題なのではないかと思います。 よく知った名前が記されている一枚の用紙を得るために、なぜこうも苦労しないといけないのか…。 (市会議員・中島健一) HOME |