[バックナンバーINDEX] [HOME]

2004年(平16)12月23日 議会レポのロゴ No.241

市立芦屋病院の取組状況(2)

 議会に、現段階での「今後の市立芦屋病院あり方検討委員会答申」の取組状況が報告されました。先週の続きを紹介します。されました。

5、時間外勤務状況と手当ての見直し給料表体系の見直し。適切な労務管理。
現状=他の病院と比較して時間外勤務が突出してはいないが、さらに効率性を高める。また、給料表は来年度には適切な給料表を提示したい。成果に見合った加算(手当)を導入したい。

中島=適切な労務管理をするのなら、業績での加算だけでなく、減額することも必要だ。なぜ増やすことしか出てこないのだろうか。適切な給料表も、どう適切になるのかよく見ておかなければ、このままいけば、また人件費が増えることは明白だ。

6、外部委託の拡大。
現状=給食栄養部門については来年度から実施を検討。

7、院外処方の全面実施
薬品購入、在庫を現時外部委託も検討。また、薬剤師定数の見直し。現状=門前薬局の誘致のため紫檀東部に要請中。

中島=院外処方の話も、もう何年来も議会で話題となっていて、ようやく答申が出てもまだ要請中の段階。なんてテンポが遅いのか。

8、アンケート調査の実施
現状=患者満足度と職員満足度の調査を実施。来年二月に集計結果。9、現行体制での改善
     
 増収対策
  急性期加算 
  平均在院日数を17日以下にする。
  入院単価の引き上げ
  診療単価が低いので各科の診療行為にメスを入れる。
  病床稼働率の引き上げ
  単価と稼働率の引き上げ
  単価を千円引き上げる

中島=診療報酬制度という制度矛盾もあるが、不必要な診療行為を減らすのは当然。しかし、必要か不必要かは医師の判断にもよるし、「単価を引き上げる」というのは、不必要な診療行為を増やすことにならないか。

 費用削減対策
  人件費削減 減額給与実施
  医薬品材料費等の引き下げ
  病床縮小
  アウトソーシング
  院内臨床検査等
 診療科等の再編
  診療科の廃止

業績が著しく悪く改善の見込みもなく、設置する意義の少ない診療科を廃止。
 歯科
  計画的な縮小・廃止

 診療科の投資の集中を図る
 薬剤の院外処方の実施
  できるだけ早く実施する。
 推進に関しての取り組み事項
  病院経営のプロを配置
 実績者又はコンサル等を期間限定で配置する。
 職員の意識改革と総力の結集

中島=いつも思うのだが、コンサルのアドバイスも大切で役に立つが、それをどう実践するか、そこが課題だ。その意味では、「総力の結集」がどんなものになるのかが問われている。

 各部門ごとの改善計画の策定
 各部門ごとの役割と責任の明確化
 成果主義の導入
 医療安全の配慮の強化

縮小廃止する科はテナント方式のクリニックの設置

(市会議員・中島健一)

議会レポNo.240へ

バックナンバーINDEXへ
HOME