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2004年(平16)12月16日 議会レポのロゴ No.240

水道料金改定案を市が撤回!

 12月議会に提案されていた水道料金の値上げ案を、市は撤回することを決め議会に撤回の議案を提出、議会運営委員会はその旨を議事に取り上げることに決定しました。正式には13日(月)の本会議で撤回案が可決される予定です。

 今回市が提案してきた値上げは、4年に一度の料金見直しの中で出されてきました。市は、今年の7月には「芦屋市水道事業経営審議会」(市民公募委員2人を含む13人)を設置し、計画的な施設整備、累積欠損金が6億円あることなどから、財政計画について審議をしてきたところです。

 その審議会報告を見ると、水道料金の改定は本来29・2%の値上げが必要だが、若干リスクはあるものの19・5%の値上げはやむをえないとし、市に答申を出していました。
 その答申を受け、市は議会に値上げ案を提案してきたところですが、この議案を審議した建設常任委員会は、異例の長時間審議となり、予定時間では審議が終了せず、予備日に再度審議をすることになったところです。

 審議の中で問題となった点は…

・以前の値上げの際は、毎年の決算が赤字であるとか、水の購入価格が上がったなどの理由がありましたが、今回はそれらの理由がないし、料金改定以後、黒字が続いていること。

・約145億円をかけて施設等の更新をする新規事業

・その事業説明は議会も受けていず、事業に関する資料も当日私が資料提出を求めてだされた。

・その事業内容も明確性を欠き、緊急度のたかいランクAの事業でも、答弁の中で8割程度が必要なものなど曖昧。

・本来含めるべきでない受託工事費の費用が試算の中に含まれているのではないか。

等々の意見や資料請求が出され、審議を持ち越していたところです。
その後、市から表題のとおり撤回をしたい意向が示されてきました。その理由は、やはり試算に誤りがあり、含めなくてもいい費用が約5億ほど含まれていことによるものです。
水道部部長は、「関係者にご迷惑をおかけし、申し訳ない」とコメントを出し、今年度は再提案をせず、来年度の水道料金値上げは見送ることを表明しました。

 しかし、値上げの根拠となるべき試算表に誤りがあるとは。それを鵜呑みにさせられて審議を続け答申を出した、水道事業経営審議会委員も苦々しく思っているのではないでしょか。

東灘芦屋大橋が開通します

 5号湾岸線、南芦屋浜と神戸市の深江浜をつなぐ東灘芦屋大橋が、今月18日午後2時から一般開放、開通します。これまで湾岸線の側道は東側の西宮には通じていましたが、ようやく神戸まで開通することになり、利用者にとっては大変便利になります。

市立芦屋病院の取組状況(1)

 議会に、現段階での「今後の市立芦屋病院あり方検討委員会答申」の取組状況が報告されました。

1、各診療科及び各部門において生産目標を設定し、その達成に努力する。

現状=来年1月以降、具体的数値の設定を行う。

中島=今年4月末に答申が出されましたが、それから半年以上経ってもまだ設定が行われていないとは…。しかし、「生産目標」という言葉はどうもなじめません。

2、各診療科において集客力のある専門医療を表示し、特徴ある診療体制を作ること。

現状=専門医療を表示及び、認定医・専門医を表示する。

3、稼働率及び入院待機患者状況より、10%程度削減が可能。

現状=今年の6月から南3階で12床削減を実施。他、12床削減検討中。

4、看護士定数の削減。その場合、患者サービスや看護の質を低下させない。

(市会議員・中島健一)

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