[バックナンバーINDEX] [HOME]

2004年(平16)12月9日 議会レポのロゴ No.239

保育所新設が無期延期

 現在、市内に百数十人にも上る待機児童、保育所に入所できない入所希望者がいますが、その解消は、まだまだ先になりそうです。
 市は、この待機児童の解消を図るため、来年4月に南芦屋浜に民間保育所を誘致建設する予定でした。ところが、民間業者が撤退を表明し、この計画が頓挫してしまったのです。この期に及んで新設が頓挫するということは、待機児童が解消されるどころかさらに増える事が予測されます。
 市は善後策の協議を続けているようですが、対応としては打てる手立てが少なく、対応に苦慮しているようです。

予算要望書を提出

 市長に、来年度の予算要望書を提出し、その実現を求めました。
現在、来年度の予算編成が市内部では進められていますが、この予算に、日頃から多く頂いているご意見を少しでも反映させるよう、市政への要望書という形でまとめ提出したものです。
この要望書については、年明けに改めて協議の場を持ち、その実現を求めていく予定です。

人権擁護委員

 2人の任期がまもなく終わることから、後任について議会の意見を表明する(事実上の選任に対する同意)議案が議会初日に提案、表決が行われました。
 後任の人権擁護委員には引き続き、次の方が同意されました。

 村上 恵美子 57歳
       岩園町11番7号
 猪木 偉子  68歳
       浜芦屋町6番3号

 人権に関する相談等には、守秘義務の課せられている人権擁護委員を、ぜひご利用下さい。

議会とは(2)

改めて議会とはどんなところかを紹介します。

定例会と議案審議の流れ

1、定例会の招集は市長が行います。なお、議員定数の4分の1以上の議員から請求があれば市長は議会を招集しなければなりません。
   
 震災前までは、臨時議会が5月に毎年召集されていましたが、震災後は任期の関係などからほとんど開かれていません。

2、議会(議決機関)は、執行機関とは異なり1年中活動しているわけではありません。法的には議長の開会宣告で、議会が議決機関としての活動能力を有する状態になります。また閉会宣告でこの能力は消滅します。

3、議会に議案を提出する権能は、法律で市長と議員の双方に与えられています。議員が議案を提出する場合には一定の人的要件(議員定数の12分の1以上)が必要です。
 芦屋市議会で言えば、二人そろえば議案を提出する事ができます。

4、議案を提出したら、提出者(市長または議員)が、提案の理由とその主な内容を明らかにするため説明を行わなければなりません。

5、議案については、疑問な点や不明確な点を提出者にただすことができます。

6、本会議で議題となった案件を委員会へ付託する行為を委員会付託といいます。ほとんどの案件は、各委員会で専門的・具体的に内容の検討を行います。

7、委員長が委員会審査の経過や結果を口頭で報告するものを委員長報告と言います。この報告は、本会議での全議員の判断資料となるため、重要な意味があります。

8、委員長報告を聞いたうえで、なお委員会の審査の経過や結果を確認する必要がある場合は質疑ができます。
   
9、案件の賛否に対する自己の意見を表明する場を討論といいます。これは単に自己の立場の表明にとどまらず、多くの議員の賛同を得ることに意義があります。

10、表決は、議会の審議過程の最終手続です。表決の結果、得られた議会の意思決定を「議決」といいます。

 現在議会開会中です。時間があれば、傍聴にぜひお越し下さい。

(市会議員・中島健一)

議会レポNo.238へ

バックナンバーINDEXへ
HOME