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2003年(平15)12月4日 議会レポのロゴ No.199

定例議会始まります

今週から12月定例議会が始まります。今回提出される議案をいくつか紹介します。

○芦屋庭園都市宣言について
 これは市長が公約に掲げていた「庭園都市宣言」をするために議会に議決を求めるものです。提案理由としては「歴史ある本市の花と緑いっぱいのまちづくりをさらに推進し、市民の参画と協働により、世界中の人々が一度は訪れてみたいと思う美しいまちを目指すため、庭園都市として広く宣言を行うもの」となっています。
 その宣言とは…

芦屋庭園都市宣言

 わたしたちのまち芦屋は、山・川・海に恵まれた自然環境のもと、文化性にあふれたまちとして発展してきました。
 二十一世紀を生きるわたしたちは、この歴史あるまちの美しいまちづくりをさらに進めて、世界中の人々が一度は芦屋を訪れてみたいと思うまちを目指すため、次のとおり「芦屋庭園都市」を宣言します。

  わたしたちは
一、今ある自然を大切に守り育て、人と緑の調和を目指します。
一、花と緑いっぱいの美しく潤いのあるまちにします。
一、四季折々の花や緑に囲まれたいのちの躍動感あふれるまちにします。
一、花と緑が絶えないまちづくりをみんなで続けます。
一、一人ひとりの心の中にも花を咲かせます。
一、 花や緑を愛する子どもたちを育てます。


 みなさんいかがでしょうか。起草にあたっては市民ワークショップの参加を呼びかけそこで文案を決めているようです。

 私は宣言するのは構わないと思うのですが、そこに書かれてあることと、実際の行政との間には隔たりがあることに、少々違和感を感じます。そうありたい、やっていこうという決意としては異議はないのですが。

○値上げ関係では
 幼稚園の保育料を年額で約四万三千円値上げ(一年間経過措置あり)する議案、そして留守家庭児童会、いわゆる学童保育の条例化と有料化などが提案されます。
 この有料化に関しては、保護者からかなりの声が寄せられており、審議は活発になりそうです。学童保育の条例化は歓迎されますが、無料が有料になると抵抗感はかなりあるようです。市の歳出のあり方、また財政危機をどう見るかなどが問われてきそうです。

○職員給与の削減
 一般職の職員給与を平均5・6%削減、昇給停止年齢の引き下げ等の議案も出される予定です。あまりにも遅い提案ではありますが、評価できると思います。
しかし、全国的に見ても市の給与水準は高額ベストテンにランクされるほどですから、内容については慎重な審議が求められそうです。

○その他
 そのほかの議案には、一般会計の補正予算や、道路の認定、地区計画の条例を一部改正するものなどが出される予定です。

都市監査事務研修に参加して

 監査法人トーマツ名古屋事務所の足立公認会計士の話を聞き、内部統制と法的責任の考え方の変化が良くわかり、私にとっては大変示唆に富むものでした。
 ちなみに、監査法人丸の内会計事務所とサンワ・等松青木監査法人が合併して監査法人トーマツとなったとの事。これで以前から疑問に思っていた「トーマツって何の事?」が解消しました。

 それはさておき…
 監査におけるこれまでの内部統制は監査のためのものから、経営者の構築・運用する義務としての内部統制に変わってきており、会計士の「監査基準」もこの考え方で昨年改正されたとの事。

 私なりの理解で言葉にすると、違法・不当な行為があった場合、「知らなかった、知りえなかった」では責任を免れない、つまりそのためにも内部統制システムの構築・運営は経営者の義務であり、監査のためにあるのではない、と言う事でしょうか。

 その例として暴力団と言う非合法組織でも、末端の組員が犯した責任はそのトップにもあると民法上の判例が最近出ているなどの紹介も。
 それらを踏まえて、新しい型の監査とはの話になるのですが、残念ながら研修では少々時間が短すぎました。ただ言える事は、現在の印がない日付がない等は監査以前の問題で、行政評価(事務事業評価)が適切に機能しているかどうかのモニタリングが、これからの監査では重要なものになってきそうです。

(市会議員・中島健一)

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