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2003年(平15)3月27日 議会レポのロゴ No.168

ラッピングバス

都市計画審議会が開かれ、ラッピングバスについての経過報告がありました。

○兵庫県の考え方
屋外広告物審議会の答申を受け県の考え方が示されています。県は「風致地区」「国立公園」等、知事の指定する区域を除いてラッピングバスを規制緩和する方向。

芦屋市は、「国道をのぞく芦屋市全域」を除外区域にしてほしい意向を持っていますが、難しいようです。しかし、市内を走るバスはほとんど風致地区に指定されている阪急芦屋川と阪神芦屋を経由しますから、実質的には規制の網がかかる形になりそうです。

五十五年ぶりの再選挙?

一部マスコミが、芦屋市長選について「乱戦模様」「再選挙も」と報道しています。現在6人の立候補が予定されているようですが、どうなると再選挙になるのか。
公選法では、首長選の法定得票数は4分の1以上で、どの候補も法定得票を超えなければ、50日以内に再選挙をすることが定められています。つまり、6人の予定候補者が均等に支持をえるならば再選挙になる可能性は大いにありえる話です。
しかし、再選挙云々と結果のことよりも、予定候補の主張の違いをこれからもっと報道していかれることをマスコミに期待しているところです。

定例議会は閉会

3月定例議会は19日に閉会しました。採決された主な議案等を紹介します。
(議案名は簡易にしています)

○職員給与の条例改正
  55歳以上の課長級以上の給与を昇給しないようにする条例改正。課長補佐以下については、職員組合との合意に到らず。
可決

○実費弁償の一部改正
 市に出頭する際の費用弁償について、関係条文を整備するもの。
可決

○手数料条例の改正
 法律の改正を受け、住民基本台帳カードの交付、道路位置指定申請等の手数料の額を定めるもの。
可決

○美術博物館条例の改正
 美術博物館協議会を設置する為、その基本的事項を追加するもの。
可決

○廃棄物処理の条例改正
 粗大ごみの多様化に伴い、処理手数料を細分化するもの。
可決

○あしや温泉の条例改正
 入浴料を一部改正するもの。
可決

○福祉医療費の条例改正
 母子及び寡婦福祉法の改正に伴うもの。
可決 

○介護保険条例の改正
 介護保険事業計画の策定に伴い、特別給付を創設、保険料率を改正するもの。
可決

○国民健康保険条例の改正
 最高限度額の引き上げと保険料算定に特例を設けるもの。
可決

○都市公園条例の改正
 新たに公園、緑地、児童遊園等を加え、有料公園施設の管理を委託できる団体に、財団法人芦屋市都市整備公社を加えるもの。
可決

○新年度の各会計予算
 一般会計予算は、賛成多数により可決されました。英明クラブは所属議員4人のうち山田美智子議員、西山議員が反対にまわるなどわかりにくい態度表明でした。

討論に立ちました

予算の賛成討論に立ちましたので、その概要をお知らせします。

予算が通れば、当局は全面的に賛同が得られたと取る向きもあるようだが、もろ手を上げて賛成している議員は少ない。
議案の審議を聞いていても、予算の審議を聞いていても、行政の施策に対して評価の声もあるけれども、それ以上に苦言提言、時には厳しい批判の声がある。

それを当局は、どのように受け止めているのか。そこが、施策がより充実し、本当に住みやすい芦屋になっていくのか、それとも特徴もなく、阪神間の中で埋没していき、財政再建団体におちいり、吸収、あるいは合併されて行くのかの分かれ道になるのではないか。
議員の立場はいろいろ。だから、様々な意見が出される。その意見を、物事を波風の立てない方向で流すのでなく、柔軟に、かつ大胆に、取り入れて行政を進めていただきたい。
なにも議会から意見があれば、その度に当局の方針を曲げろと言っているのではない。方針がより重層的に効果があがるように柔軟に消化をしてほしいと言うことだ。

議会は地方政府の立法府。議会改革もゆっくりだが進んできている。遅くない時期には、当局提案に対して修正案どころか、議会側として対案を提示できる状況になるだろう。
そのときに、当局が固定概念にとらわれていたのでは困る。今でもとらわれていたのでは困るが、柔軟にあらゆる状況に対応でき、なおかつ議会の先を行く施策を次々と提案してくる当局であってほしいと願う。

当局が行革担当をおき、あらゆる部署で市の財政危機を何とか乗り越えようとしている姿勢は評価する。しかし、職員一人一人まで徹底できているのか。 
財政危機といっても、乗り切る手段はまだある。職員給与の減額もひとつだろうし、企業会計をほんとの意味での独立採算制に移行するのもひとつ。しかし、どの手段をとるにしても、職員の意識改革が今以上でないと、自らの納得も、市民への説得もできないのではないだろうか。

市長は引退し、まもなく新しい市長となる。新しい市長になっても、その根本的なところ、職員の意識改革と言う課題は変わらない。
そこを幹部の方は、それぞれのリーダーシップを発揮し頑張っていただきたい。
参画と協働、予算のキーワードにもなっている。

この数年、重要な計画等には、この観点が生かされてきており、さらに発展させることを望む。人の意見を聞き受け入れる、協働することは、簡単なようで難しい。しかし、行政執行にあたっては避けては通れない。市民に信頼され、自治を発展させる為にも必要。
情報公開条例が制定されたが、その精神の一つである情報提供は、あらゆる部署、機会において、取り組みを強めて頂きたい。

教育の分野は、特別委員会の討論でも述べたが、教育環境をよくすることが、芦屋市にとって非常に価値ある、大切なところ。
しかしながら、予算を見ると、なかなか厳しい。現場での具体的な実践等は別にしても、予算だけを見る限りおせいじにも、子どもが喜ぶものにはなっていない。市の懐が厳しいからと言うことだが、どれだけ教育長を含めた教育委員の方が熱意を持って市に対し、
市長に対し、予算についての意見を主張し獲得する努力をされたのか。議会で出されている意見に対し、教育委員の方がどれだけ把握し、予算や施策に反映させる努力をしているのか。

教育委員会の活性化も含めて、教育長、そして委員長には今後の活躍に期待する。
学区の統合については委員会の討論でも述べたが、早期の行動で確かな結果を導き出せるよう、教育長や部長だけでなく、教育委員長や委員の方も尽力を。

(市会議員・中島健一)


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