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2003年(平15)3月20日 議会レポのロゴ No.167

現年度分の議案

現年度分の議案については、既に本会議で採決が行なわれましたので、その概要を報告します。(議案名は簡易にしてあります)

○費用弁償条例の一部改正
 市の交通災害共済金が廃止されましたが、請求期間内については審議会が残されていました。その期限も満了する為、審議員の報酬を条例から削除するもの。
全会一致で可決

○市税条例の改正
 今年は固定資産税の評価替えの年のため、今年度に限り納期を変更するもの。
全会一致で可決

○市営住宅の一部廃止
 翠ヶ丘町にある昭和27年に設置された市営住宅の4戸の内1戸を廃止するもの。当局の意向としては集合住宅に関しては順次建替えをしていく方向とのことでしたが、この平屋については土地も狭いので分譲処分(残りの三戸についても)にするとのことでした。
全会一致で可決。

○十四年度一般会計補正予算
 支援費管理システム導入、学校内LAN工事追加、各種事業費の確定、繰越明許費など。
全会一致で可決

○下水道特別会計補正予算
 芦屋下水処理場整備事業の補助金確定に伴う補正。
全会一致で可決

○介護保険特別会計補正予算
 各種サービス給付費の追加など。
全会一致で可決

○病院事業会計補正予算
 外来・入院ともに、予測患者数より少なかったので減額補正するもの。
全会一致で可決

○市水道事業会計補正予算
 退職者が増えたための補正
全会一致で可決 

○市火葬場建替え工事請負契約
 また、談合情報が流れ入札の延期などが行なわれた為、入札金額内訳を資料として提出させるなど慎重な審議となりました。
予定価格の事前公表、条件付一般競争入札など、入札改善は進んでいますが、誰が見てもクリアな入札までの道のりはまだ長いようです。確たる不正の確証もないので私は賛成しました。
契約者 株式会社 永瀬
契約金額 272,580,000円
可決

○市道路線の認定と廃止
 区画整理に伴う認定と廃止。
全会一致で可決

○都市公園の取得
南芦屋浜につくられた総合公園の既設部分を取得するもの。用地費や工事費内訳書の資料を別途提出させるなど経費と返還計画について質疑が集中しました。
当局は当初より約61億円の事業費を縮減し努力してきたと強調。委員からは、減額できるなら最初の計画がずさんだったのではとの意見も。説明ではレベルダウンや取得時期の前倒しなどで縮減してきたもので、そんなことはないとの事。

また、高浜町の土地を売却し、それを返還費用に当てることについて、売却先は決まったのか、購入当初の金額約60億円で売れるのかなどの問いには、今商談中で、15年度の早い時期に売却先を決めたいし見込みがある、金額については満額は無理、とのやり取りなどがありました。

そもそも、総合公園に関しては、環境事業団に委託発注することを議会に諮らず、市が独断でやってきたことに大きな問題が。また、委託後も、陸上競技場をやめるなど工事内容の変更を求める声が圧倒的だったにもかかわらず強行するなど、その姿勢は大いに問題があるところです。

しかし現実問題として、現に市と事業団の契約が発生し、途中解約は違約金が生じること。この件は、私たち自身もわざわざ東京まで出向いて事業団との交渉の中で明確になっています。違約金の額はほぼ工事費と同額で、即刻支払義務が生じ、即座に芦屋は財政に行き詰まり再建団体に陥ります。凍結を主張する人もいますが、現実的には解約と同じで、たとえ再開できたとしても、補助事業としての継続性がなくなり、逆に補助金の分も市が負担をしなければならない状況が出てきます。

また、現に取得する部分の総合公園は完成しており、県企業庁が来月にはオープンさせる人工海浜、港湾緑地とのつながりや南芦屋浜では住宅の建設も進む中で、この地域だけを金網で囲い出入できないような状況にするのも非現実的です。
それらを総合的に考慮するならば、資産として取得し有効に活用する方がよりベターと私は判断するところです。

反対を主張するのは簡単です。しかし、物事をどう前に進めていくか、竹を割ったようにいかない中で、市の将来を見越して判断する、私はそんな議員でありたいと思います。
契約金額 約102億円
相手方 環境事業団
可決

○親水西公園の取得
 建設の進む南芦屋浜の西側に位置する親水公園を取得するもの。費用は約9億円かかりますが、県企業庁からそれに見合う寄付金が市にありますので市負担は実質ありません。
全会一致で可決

(市会議員・中島健一)


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