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2002年(平14)11月14日 議会レポのロゴ No.150

行政は市民の代行者…?

「政策を執行している行政は、ほんとは市民の代行者にすぎません」「行政こそが代行者として市民の声を十分に吸い上げ、施策に反映しているのかを振り返る事も必要です」と先回書きました。現実には、意見を十分吸い上げても政策の執行にあたっては、諸事情で多数の意に反する事もありえます。その時は、説明責任を果たさなければならないのは言うまでもありません。
しかし、その過程を経ずに結果のみをを押し付けるような事が保育の現場で起こっています。

突然の決定伝達、工事発注?

 6日、打出保育所で児童課が保護者向けに説明会を開きました。(この説明会も急な事態を知った保護者側の要請によるもの)

児童課の説明では…
○打出の1歳児受け入れを廃止、2歳児定員を5人減、3〜5歳児定員を各10人計30増、現行定員90人を105人へ
○遊戯室をなくし保育室に変更
○今月には工事を発注し、「広報あしや」に掲載(12月10日原稿〆切)

待機児童の解消のためとは言え、突然の事に保護者が驚くのは無理ありません。その後の質疑応答では…
○待機児童の解消のため大規模保育所も検討中だが具体的ではない
○定員105人を超える受け入れも
○児童課としては決定  

その他いろいろなやり取りの結果、とりあえずは今回出された保護者側の意見は担当部長に伝えてもらい、工事発注前に保護者と話す機会を持つ事に。

問題点は…

なぜ、もっと早くから打診ができないのか。なぜ、保護者とともに解決策を検討できないのでしょうか。
3歳児からの定員枠を増やさなければならない事は、待機児童の人数、昨年の民間保育所での3歳児までの受け入れ増などからわかっていた事。そもそも、小手先の対応では解消できないからこそ、大規模保育所も検討課題となっているはず。仮に抜本的な対策案をもたずにその場だけをやり過ごすというのであれば、行政執行にとっては大きな問題です。

保護者と最善の策を

現在、保育所に入りたいという待機児童数は60人を超えています。抜本的な解消は言うまでもありませんが、緊急避難的な対応をするならば、空いている施設の活用や、幼稚園の保育時間延長なども考えられます。それらもきちんと検討しているのでしょうか。
何らかの対応が求められている事はわかりますが、市の案はあまりにも突然で、また、延床面積では一人あたりの最低基準をも満たさなくなります。

時間的余裕もあまりありませんが、市の案を絶対化せず、説明責任を果たしつつ保護者と最善の策を導き出せるよう市に求めるものです。
みなさんのご意見もお寄せください。

図書館打出分室のその後…

打出小槌町の自治会が「打出分室休館説明会ご出席の皆様へ」と題して、その後の事を報告しています。その概要を報告します。

9月21日の分室休館説明会の概要とその後。
市の休館理由
○市の財政難
○分室の経費、年間700万
○利用人数が少ない。1日80人程度で本館は、そう遠くない
○蔵書は、18000冊で図書館の機能をはたしてない など

参加者から
○なぜ、分室休館を決定する前に、市民に説明しないのか?
○どんな機関で、どんな人が、分室休館を決定したのか?
○3年経過後、本当に再開できるのか? など

席上、小治教育文化部長は、質問に対し、私の立場では答えられないので市に持ち帰り関係機関の責任者も交えて再度話し合いの場を持つ旨、何度もおっしゃったのを、覚えていらっしゃる方も多いと思います。

3週間以内ということでしたね。
その後、10月12日(土)に自治会役員数名に話しをしたいと申し出があり、教育文化センターにおいて、自治会長・副会長、名・他一人が小治教育文化部長に、市の方向性を聞きました。

群馬県夫田市が、ボランティアで図書館を運営しているので、10月30日前田館長が、見学と話しを聞きに行きます。その後、市で方針を決めて、地域代表者約十名に説明したい。との事でした。(報告書から引用抜粋)

以上がその後の動きです

(市会議員・中島健一)


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