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2002年(平14)10月10日 議会レポのロゴ No.146

九月議会、終わりました

定例議会は九月末に最終日を迎え、各議案等を採決し閉会しました。その概要をお知らせします。(議案名は簡明にしてあります)

○議員辞職につい
飲酒当て逃げ事件を起こした共産党の山口議員の辞職は、全会一致で可決されました。事件後、状況の説明を本人に求めましたが、「出たくない」と議会に顔を見せることはありませんでした。しかし、支援者宅への訪問はしているようで、本末転倒の声もあがっていました。

○市税条例の改正
地方税法の改正による条例の改正。
全会一致で可決

○市長などの退職金等の削減
市長、助役、教育長の報酬と退職金を削減するもの。全会一致で可決
高すぎる退職金にようやくメスが入りました。しかし、報酬削減については期間等について意見も。

○福祉医療費の助成条例の改正
老人保健法の改正により、条例を改正するもの。可決
法の改正により、定額負担から定率負担に変わります。国の法改正には反対の立場から、条例改正に反対する意見も一部にありました。

○建築物の制限に関する条例
建築基準法が改正され、建ぺい率、容積率等が緩和されますが、緩和後も一部地域では法改正前の基準を維持しようとするもの。全会一致で可決
今後の地区計画、まちづくりのあり方に、よい条例ができたと思っています。

○火災予防条例の改正
新宿歌舞伎町の放火事件を受けて、二十四時間いつでも立ち入り検査ができるように改正するもの。全会一致で可決

○火葬炉の設備工事請負契約
火葬場の炉を工事する契約。
太陽築炉工業株式会社が、約1億8千万円の随意契約で。 全会一致で可決 

○病院事業会計決算の認定
累積赤字が48億もあり、経営改善と赤字解消について多くの意見が出されました。

○水道事業会計決算の認定
阪神水道企業団との水空払い問題などの対応が論議されました。

○意見書等
議員提出の意見書二本が可決されました。
☆食品の安全確保を求める意見書
☆学校の施設改善を求める意見書

○市民からの陳情
JR芦屋駅南側のまちづくり早期事業化を求める陳情書が提出されています。

約ひと月にわたる定例議会が終わりましたが、すぐに決算審議が始まります。息つく暇もありませんが、住民の声を届けるためこれからも頑張っていきます。

(市会議員・中島健一)

研修生の感想(1)

今回からは、約二ヶ月にわたってインターン(研修)をしてきた松尾さんの感想を二回に分けて紹介します。

インターンの感想

神戸大学 松尾健二郎

1.選挙について(市民ができること):
議員さんは市民から選ばれた、市民の代表です。私は「よい議員」とは、市民の声をどれだけ聞き、それを政策に反映させられるか、また、自己保身だけにまわらず、本当に市民のために活動している人だと認識してます。

選挙の際、「よい議員」をどうやって選べばいいのでしょうか。私は選挙権をもって初めての選挙のとき「どの議員さんがどんな人か分からないから無責任に投票できない」と思い選挙に行きませんでした。しかし、私はこのインターンでそれが間違っているのではと考えました。

私は一市民として、しっかりと自分の市の政治に関心をもち、議員さんをチェックしなければいけないのです。政治への無力感から何も行動しないのでは、本当に政治は何も変わらないし、どんどんと衰退するばかりです。

 選挙で「よい議員」を選ぶ方法はなんなのか。選挙間近になるとよく目にする街頭演説の内容、ビラ、ポスター、ビジュアル、議員さんの親近感…。私はそうじゃないと思います。選挙間近の活動ではなく、日頃の活動が一番議員さんの素顔を出していると思います。それは、議会や委員会であったり、日頃からどれだけ市民とコミュニケーションしているかです。だから、私達市民がまず、できることは議員さんを生でみること。傍聴に行ったり、相談に乗ってもらったり、そこからだんだんと議員さんの素顔が分かってくるはずです。

テレビで「生後8ヶ月の赤ちゃんが病院をたらいまわしにされて死んでしまった」という事件を見ました。その市には小児科医が少なく緊急の受け入れ態勢がなかったのです。もし、自分の住んでいる市がこのような状態だったとしたら、私は安心してその市に住めません。だから、私は自分の住んでいる市の政治に関心をもっていく必要があると改めて実感しました。

2.選挙について(議員さんができること):
正直、私はインターンを通して本当にこの議員さんは市民のために頑張ってるなと思った議員さんは数人です。ほとんどの議員さんが市民のためというよりも、会派の争いや、自己保身に時間と労力を使っているように見えました。議員さんは、他の会派の議員さんのあら探しばかりせずに、もっと市民のためにやることがあるはずです。

本来、議員さんは市民の代表で市民のために働く仕事です。それが、多くの議員さんは選挙に勝つことだけを考えているように見えます。選挙が近づいたから行動する、選挙が終わったらすべてが終わったようにホッとする…。これは間違いです。選挙に当選したらこれからが始まりです。選挙が近づいたから行動すると言うのは、選挙でないときはいったい何をやっているのか疑いたくなります。

本当に頑張っている議員さんもたくさんいると思います。もし、私は本当に市民のために頑張っているという議員さんは、もっともっと市民の前に日頃から出ていくべきです。議会では質問をし、それを市民の方にもっともっと知ってもらう。傍聴しに来てもらう。見てもらうべきです。

(次回に続く)



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