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2002年(平14)9月26日 議会レポのロゴ No.145

共産党の山口議員、辞職へ

20日未明に飲酒運転をし当て逃げ事件を起こした山口寛議員(共産党市議団幹事長)は、21日、議長に議員辞職願を提出しました。
議員の倫理が問われている最中でのこの犯罪行為は許しがたいもので、議員辞職は当然と思います。27日の定例会最終日に辞職願いが諮られ、許可される見通しです。

図書館分室休館の説明会

21日、地元自治会が、住民の声を直接市に聞いてもらおうと、図書館打出分室休館についての説明会を開きました。
説明会では、利用者から次々と休館についての意見が出て、市が説明に窮する場面も。私も出席し市の見解を質しました。説明に来ていた部長は、「検討の余地はあり、意見を持ち帰り協議したい」と述べて、再度利用者に対しての説明の場を持つことを確約しました。

教育長を公募せよ

今回の一般質問では、教育行政の要になる教育長の公募と、補助金行政の抜本的な見直しのために第三者による審査機関の設置などを求めました。質問概要を紹介します。

○教育長の公募について
教育行政において、教育委員会が中核的な役割を担っているのは言うまでもありません。教育委員会は教育行政の中立性や継続性を確保する観点から首長から独立した合議制の機関として設置され、学校の管理運営とともに、生涯学習、社会教育、文化スポーツ等の幅広い分野を担当しています。

この教育委員会には、その指揮監督のもとに教育委員会の全ての事務をつかさどる教育長が置かれています。
教育長は他の行政委員会の事務局長とは異なり、教育委員会の会議に出席して教育行政の専門家としての立場から助言を行なうとともに、そこで決定された方針を具体的に執行するという特別の立場があります。
教育長については、形式上は、教育委員会が教育長を任命しますが、実質は市長が選んでいるといえるかと思います。

今後の地方教育行政のあり方について、答申以後、教育長を公募する自治体がでてきています。
教育長にふさわしい人材を公募の形式で確保する、この手法はまだ多くはありませんが、人材確保、選任の透明性などの点では、プラスの面がたぶんにあると考えるところです。芦屋の教育長にも公募制を取り入れてはどうかと考えるところですが市長、いかがでしょうか。

○補助金制度の見直しについて
補助金等の制度の見直しについては、この四年間に三回取り上げてきました。
その趣旨は、補助金行政はともすると既得権に陥りやすく新たな市民運動の参入が難しいことから、既得権や前例にとらわれない客観性と公平性が確保できる制度にし、時代に適した新規の事業に効果のある適切な補助ができるよう、第三者による審査機関の設置、公募制の導入を求めるものでした。

補助金がその目的に照らして有効に使われているのか、財政状況が厳しければ、なおさらその使途、補助の基準等は透明性が強く求められます。最小の経費で最大の効果をあげ、行政と市民団体が効率よく相乗効果を生み出しながらまちづくりを進めるためには、現在の補助金行政を見直していくことは急務です。

ところが、この私の指摘に対し、市の答弁はどうかというと「考えていない」というやる気を疑う答弁に終始しています。
芦屋市が補助金等の改革に手をつけずにいる間に、他の自治体での先進的な取り組みが増えているのを、当局ご自身も良く知っているはずです。
公募制の導入、第三者による審査機関設置について、躊躇することなく即実施するべきと考えるところですが、いかがでしょうか。
この二つの質問に対する答弁は、残念ながらいずれも「検討する」の域にも達しないものでした。ほんとに残念でなりません。

(市会議員・中島健一)

研修生の感想… 松尾健二郎

一文で表すと、議員さんは熱く、行政は冷めた一般質問だなと感じました。
いくら議員さんが頑張って調べて質問しても、そしてそれが的を得た質問でも駄目なものは駄目と、もともと答えが決まっている。あとは、どれだけ三回の質問を流すかに時間を割いてる感じがします。
議員さんのほうも駄目もとで質問していて、本当に「この市の悪いところを変えてやろう!」というきもちよりは、とりあえず、一般質問で発表しアピールしとこうと感じる議員さんもいました。

本当に、頑張ってる職員さん、議員さんはいると思います。それにもともとは、みなさんそれぞれの強い意志があって議員になって職員になったと思います。
何が悪いかというと、議会の政治の制度、環境です。議会の一般質問の悪いところは、傍聴者が少ないこと、質疑応答のやり方だと感じました。
質疑応答ですが、議員さんがまず全部質問してから職員の方がその全部に答えるというやり方なので一つ一つの質問が軽く形式的に流されて、また、質問が前後してわかりにくい上、強く追及できないようになっています。

議会がやはり議員さんの一番活躍できる場だと思います。だから、議会の活性化は大変必要なことだと考えます。

研修生 松尾健二郎


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