2002年(平14)7月11日 ![]() 懲罰特別委員会では 一日に懲罰特別委員が設置され平野議員に対し、竹内・室井両議員から出された処分要求について審査しました。 質疑、審査の中では、「手続き的にも、内容的にも処分にあたらない」「削除を元に戻せ」「富田調書に記されている事を述べたに過ぎない」「入手経路が問題ではない、きっぱり疑惑を否定すればいい」との意見が。 ○討論(概要) しかし、その警察調書なる物の信憑性、共産党の方は本物だと確信されているようですが、第三者を説得できなければ単なる出所不明の文章に基づく中傷にしかすぎません。 この間出所不明の文章の取り扱いについては、再三、委員会等で注意や意見があったにもかかわらず、耳を傾けるどころか、市民向けには「日本共産党が公表した警察調書です」と市民に広報しながら、議会ではその根拠を示さない、そして本会議場でまた持ち出すなどしたことは大きな問題だと思います。 質疑の中では、警察調書なる物の「入手経路は問題でない」、疑惑に答えるのが先かのような議論もありましたが、人を疑ってかかるのならば、どんな根拠から疑うのか、それを示す必要があると思います。 議会の汚職の特別委員会でもその調書を一日でも早く入手したいと手続きをしているのになぜ公表できないのか。入手した出所不明の文書をほんの一部しか公開しない、一部の議員には見せると言うのも変な話です。 ちょっと驚いた… ちょっと私も驚いたのですが、討論で山田美智子議員が「正しくなくても報告していい」「耳から入ったものは消えてなくなる」のような発言をされていた事。傍聴席からも驚きの声が出ていました。 また、平野議員は私を名指しで「第三者すなわち自分を…(中略)…自分が納得できない考え方を相手が持っているからといってそれに罰を加えるなどは、民主主義の対極にある傲慢と独善のきわみである」と発言していました。 よくそこまで論理をすり替え、ひどい言葉を並べられるなと感心します。相手の意見考えを受け止めるのは当たり前のこと。その上で、今回は議会の秩序に照らしてどうなのかが問われているわけです。社会においてもいろんな行為をする人がいますが、それを理解しつつもルールにもとづき司法制度が機能をしているわけです。 自分が正しいと思えば議会の秩序を乱す行為も当然、そして自分の考えを受け入れなければ、「傲慢、独善」の言葉を投げかける。どちらが、「傲慢、独善」か。この判断は市民の方にしていただきたいと思います。 採決では、平野議員に出席停止三日間が可決されました。 無益な対立今回の件は、無益な対立だと思います。いずれ調書等は公になるでしょう。その時点で追求しても遅くはないと思うのです。議会が感情的に走ることは避けなければなりません。まして、現時点では出所不明の文書の取り扱いを注意しないと、公になるであろう調書すら、今回のような混乱を指摘され、出てくるものも出てこない可能性もあります。 共産党の方は「疑惑にフタをした」などとセンセーショナルに言っていますがとんでもない話です。なぜそうやって対立を持ち込むのか。何を焦っているのか。誰もがついていける追求の方法はできないのでしょうか。今回もまたいろいろ考えさせられました。 (市会議員・中島健一) HOME |