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2002年(平14)6月20日 議会レポのロゴ No.132

議員定数4減、委員会可決

 議員定数等特別委員会が10日に開かれ、市議会の定数を次の選挙から4減の24議席とする条例改正案を賛成多数で可決しました。また、議員報酬を来年の任期満了まで5%カットする改正案も賛成多数で可決、今週開かれる定例議会で採決される予定です。

 定数削減については、議会改革特別委員会でも議論を続けてきたところですが、まとまらず、三月定例会で議員提案として条例改正案が出され、この間議論を続けてきました。

 賛成意見としては、「財政難で削減が必要」「人口に対し議員数が多い」「市民の多くは削減を求めている」などが出され、反対意見としては「民意を反映しにくくなる」「チェック機能が低下する」などの意見が出されていました。

 議員を何人とするか。この議員定数には正解は存在しません。行政監視のためにどれだけの予算をかけるべきかという考え方もあれば、多様な意見を保障するためには当選ラインを高くしすぎてはいけないという考え方もできます。つまり、議員定数はあくまで自治体として議会をどうするのかの選択にあると思います。

 私は「財政難」だから削減だという考えには異論を持ちますが、芦屋という地方政府の立法府である議会として、その活性化と機能の向上に努めていかなければならない現状を考えるならば、その打開策の方法として定数の削減もひとつの方法だと考えています。しかし、減らせば必然的に活性化したり機能が向上するわけではありません。議員を選ぶのは市民ですから、市民の投票行動も問われてきますし、議員自らもその姿勢を正していくと同時に「議会はどうあるべきか」と常に改革を模索していかなければならないと思います。

 今回、共産党はまた「警察調書」なる物を持ち出し「議論できない」「保留だ」などと主張しました。「本物か?」と聞けば「(本物と)確信している」との言葉が。
 確信するのは自由ですが出所不明の文書を持ち出して、議会内ではそう思うと言いながら市民には「警察調書です」と断定してビラを配布するなど、市民と議会を混乱させるものだと思います。

 委員会では、審議保留を求めながら、公聴会も求めるなど混乱もありましたが、質疑打ち切り動議が出され多数で可決。私も、現状ではこれ以上の審議は困難だと判断し、動議に賛成しました。その後議案が採決され、定数削減案は賛成多数で可決されました。

報酬削減も委員会可決

 議員の報酬削減は、一部修正の上賛成多数で可決されました。これにより来月から任期終了まで5%が削減されます。

 わたしも、議会として財政難に取り組んでいる姿勢を示すためにも必要と思い賛成しました。しかし、財政難解決には問題が本質的に違うと思います。議員活動を経費をかけてしている者からすれば、活動の縮小にもつながりかねません。本来の行政執行のチェックに力を入れるべきだと思います。

署名集約の報告

 精道小学校のPTAから、学校早期建て替えの署名簿提出の報告がありました。
報告では署名者総数が37350人、内市民が19503人とのこと。約2万人の市民の署名が集まったのはそれだけ要望の声が大きい事を示しています。先回、私も行政に申し入れをしたところですが、早期建て替えに向け働きかけをさらに続けていきたいと思います。

南芦屋浜の状況報告

 南芦屋浜の特別委員会が開かれ、現在進められている総合公園事業や、人工海浜整備などについて進捗状況などの報告がありました。

 人工海浜は砂浜、磯場も含め、来年4月の暫定供用開始に向け事業が進められています。その北側に広がる港湾緑地も子どもの遊べる水の流れ、芝生広場、林間広場、駐車場などを備え、これも来年4月に暫定供用開始予定です。また、第1期戸建住宅分譲地も1月には分譲を予定しているとのことでした。

 図面やパンフレット等はご覧になる事ができますので、建設部か、中島まで。

(市会議員・中島健一)


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