[バックナンバーINDEX] [HOME]

2002年(平14)5月30日 議会レポのロゴ No.129

6月議会日程決まる

20日に開かれた議会運営委員会で、6月議会日程が確認されました。
6月20日 議会運営委員会
  21日 本会議 開会・議案提案
  24日〜27日  建設、民生、文公、総務の各常任委員会
  28日 議会運営委員会
7月1日〜2日 本会議 一般質問、追加議案
  10日 本会議 採決・閉会

審議は先送り…

 定数削減等の特別委員会は16日に会議を開きましたが、途中で審議が紛糾、次回に日延べされました。紛糾の理由は、「疑惑」があると言われる議員が議案提出者になっているので、「疑惑」を晴らす方が先だと一部会派が主張したため。

 これは、審議先送りための紛糾でしかありません。「疑惑」といわれるものが事実であれば仕切りなおしも必要でしょう。しかし、この事については、前回審議の時に「汚職に関わってない」「あったら議員を辞める」とまで提出議員から発言があったのですから、それを前提に委員会では議案審査に力を入れなければならないはず。「疑惑」が晴れるまで審議できないなどは、見方によっては無責任なやり方です。

 もちろん「疑惑」があるのなら解明しなければなりませんが、それは別の委員会等ですべきですし、そもそも「疑惑」の出所は共産党が警察調書と決めつけている出所不明の文書。自ら「怪文書といえば怪文書」と言いながら市民向けには「警察調書」とし、検察に調書公開を求めている議会には文書の一部しか公表せず、やり方があまりフェアーじゃないと思います。

汚職の特別委員会も紛糾

 20日の特別委員会も「怪文書」で紛糾しました。
 共産党が記者会見までし、実名を公表したことについて、委員長が「正式な文書と認知していない」のに「委員会を軽視している」と批判があった後、実名を挙げられた議員から「政治的謀略だ」と抗議の一幕も。ある議員は「個人を攻撃、追及するのでなく、議会として、どう再発防止をするのかが肝心」との発言もありましたが、結局委員だけの協議会(議員も傍聴できない)を開催し事態収拾をはかることに。

 結論としては、正式な供述調書を入手してから改めて審議する事に落ち着きました。
 個人的には、疑惑がないのならそう明言して名誉毀損で訴えればいいし、また第三者を説得できない怪文書をたよりに「疑惑だ」とする方も自制が必要かと。
 しかし、議会への不信感は増すばかり…。

(市会議員・中島健一)

番 外

今年度の五つの重点課題

芦屋市教育委員会が掲げている重点課題を、お知らせします。

1 保護者・地域から信頼される学校園づくりをする

教育は、学校・家庭・地域社会がそれぞれの役割を果す中で、大きな効果を上げることができる。
そのために、学校は、保護者や地域の理解と協力を得て、教育の質を高め、期待に応えられる開かれた学校園づくりが求められる。また、学校園がどの幼児児童生徒にとっても、安心して生活できる場となるように、危機管理意識の高揚を図らなければならない。
その上で、芦屋の自然や地域の教育力を生かし、教育目標や教育計画の実現に向け、創意をこらした教育活動に取り組むことが重要である。特色ある学校園の創造、活力ある教育の実現を地域とともに目指していく。

2 基礎・基本の知識の確実な習得と個性・能力を伸ばす教育を進める

各教科の基礎・基本はもとより、「生きる力」の基本となる学力を習得させる必要がある。そのためには、変化の激しい今日において求められる基礎的・基本的な学習内容を明確にし、繰り返し学習させることによってその定着を図り、思考力・想像力・判断力・表現力を培うことが重要である。そして、児童生徒の学習状況等について、目標に到達しているか的確に評価し、児童生徒・保護者に伝えるとともに、指導の改善に反映させることが大切である。
また、読書は子どもにとって異なった環境を体験し、想像力を羽ばたかせることができる身近な機会である。
そして、一人一人の持って生まれた能力や個性の伸長を図るため、新しい学習システム等の個に応じた多様な指導方法の工夫改善に努めるとともに、一律主義・画一主義を改めるため健全な競い合いを促進する。

3 学校・家庭・地域社会が一体となって心の教育の充実を図る

人間関係の希薄化、規範意識等の低下が問題化している今日、生命の尊厳や人間尊重の精神を基盤とした幼児期からの心の教育の充実が求められている。
あいさつ、他人に対する思いやり、自然に対する畏敬の念等を培い、豊かな人間性を育むとともに、伝統文化やわが町芦屋を愛する心や誇りに思う態度を育てる。
いじめや暴力行為は決して許してはならない。そのために、社会性や道徳性の涵養に努め、自らが社会の一員であるという自覚を育てる必要がある。また、体験的学習・奉仕的活動・読書活動等を通して感性を培い、命と人権を大切にする心の育成を図る。
不登校や問題行動等については、子どもの内面理解に基づいた厳しさと優しさを備えた教師のまなざしと、忍耐強い指導が求められる。また、ぬくもりのある生徒指導や教育相談体制の充実を図る。

4 厳しさに耐える心と体を育てる教育を進める

昨今の子どもは、人間関係をつくるのが苦手で、困難と直面した時の自分と向き合えない傾向がある。スポーツや文化活動は、その楽しさや喜びを味わうとともに、公正さを重んじる精神、思いやりの心、忍耐心や克己心を涵養するなど、子どもの心の育ちに寄与するところが大きい。
また、生涯にわたってスポーツに親しみ、芸術を愛好する心を育てるために、積極的にスポーツ活動や文化活動に参加する態度を育て、体力や気力の向上を図ることが大切である。体力や気力を支えるには、栄養バランスのとれた食生活が不可欠であり、食環境のあり方が重要になっている。
また、健康で安全な生活を送る基礎を培うため、家庭や学校医等との連携を密にするとともに、保健室やスクールカウンセラーの機能を十分に生かしながら、児童生徒が自ら心身の保持増進を図る健康教育の充実に努める。

5 教師自らの人格形成と指導力の向上を図る

教職員が幼児児童生徒に与える影響は大きい。そのため、教師は自らの使命感や倫理観を高め、専門的な知識・技能や実践的な指導力とともに高い志や品性を身につけ、子どもに敬愛されることが重要である。
その不祥事は、社会からの批判はもとより信頼を著しく損なうものである。価値観が多様化・複雑化している今日、教育改革の核となる教職員自らの意識変革と資質の向上が求められる。
さらに、情報通信ネットワーク等の活用に努め、評価を加味した指導力の向上を図っていく必要がある。

以上

市長の施政方針演説より

 学校教育につきましては、各学校園が教育目標達成のために、家庭や地域の意見を得ながら、自らの判断で特色ある学校園づくりができるよう支援してまいります。
 学校では、新学習システムや体験的な学習等の多様な学習方法を取り入れ、基礎・基本の学習内容が十分習得できるように指導を徹底いたします。総合的な学習の時間では、教科との関連を生かしながら、自ら学び考え判断できる子どもの育成に努めます。

 さらに、昨今の青少年問題を重く受け止め、すべての学校教育活動において基本的な生活習慣や善悪の判断力を培い、好ましい人間関係を築いていくなかで、道徳性や社会性の涵養に努め、学校が「豊かな心を育む場」となるよう道徳教育の充実を図ります。

 また、読書活動の一層の充実を図るとともに、コンピュータやインターネット等を積極的に生かし、児童生徒の情報活用能力向上と家庭や地域とのネットワークづくりを図ります。
 そして、教育公務員としての使命感の自覚を持ちながら、豊かな人間性の涵養に努め、専門性と指導力の向上を図ります。

(以下略)


議会レポNo.128へ

バックナンバーINDEXへ
HOME