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2002年(平14)4月4日 議会レポのロゴ No.123

予算議会、概要報告

 25日最終日、表決に付された主な議案の概要をお知らせします。(議案名等は、わかりやすくするため正式名称ではありません)

○情報公開条例の制定
公文書公開条例を全面改正し、新たな条例を制定しました。
今回、新たに「知る権利」を明記し、公開請求権も「何人も」と誰でも請求する事が可能となります。そして、非公開情報を分野別に規定し、その情報を除き、公開しなければならないという公開義務を明確化しました。また、情報公開法の趣旨に沿って、第三者に対する意見書提出の機会の付与や不服申し立て等の機会の保障、審査会の調査権限を強化し、不服申し立て人等からの意見申し立ても可能となります。そして、何よりも以前から主張していた、付属機関の原則公開も明記されました。
情報公開を進めてきた立場から賛成の討論に立ちました。賛成多数で可決。

○市職員の定数削減
退職等での欠員を補充せず、また行政改革の一環として定数を削減するもの。今回の改正で52人減、1251人体制になります。
しかし、議会活性化の立場から言えば、議会事務局員の欠員三人を早く補充してほしいのですが…。賛成多数で可決。

○育児、介護の休暇期間延長
市職員の介護休暇を、これまでの三ヶ月から六ヶ月間に、育児休暇も三ヶ月の取得後、再度育児休暇取得が可能に。
異論はない。が、違和感があるのも事実。職員の方は今後も住民奉仕者として励んでほしい。全会一致で可決。

○公益法人への職員派遣条例
市職員を市文化振興財団や福祉公社、土地開発公社に派遣する事に関して、新たに条例を設けるもの。全会一致で可決。

○外国の公共団体への派遣条例
外国へ派遣する場合の、待遇面などを新たに条例として整備するもの。全会一致で可決。

○市職員の特殊勤務手当て廃止
事務が国に移管されるため、特殊勤務手当てのうち、国民年金保険料の集金手当てを廃止に。集金で外回りしたら手当てがつくのなど、首をかしげたくなる手当ては他にもあります。職員自ら見直す時期にきているのでは。全会一致で可決。

○学校医の公務災害
学校医の公務災害の補償について条例を全面改正するもの。全会一致で可決。

○市民病院の手数料改正
初診時特定療養費を設け、紹介状がない場合初診時に加算するもの。患者負担の増ですが、病診連携、持てる専門性の発揮と地域医療の円滑化には必要と考えます。賛成多数で可決。

○乳幼児医療の支給基準改正
受給対象はこれまで、ほとんど誕生日月まででしたが、年度末まで延長する事に。全会一致で可決。

○都市公園条例の改正
条例に、この間新たに整備された緑地等を加えるもの。全会一致で可決。

○火災予防条例の改正
法の改正を受け、条例を改正。全会一致で可決。

○平成十四年度一般会計予算
精道小学校建替えのために、基本設計費などを計上する動議が表決され、全会一致で可決されました。
修正部分を除く原案については、総合公園整備事業について議論がありましたが賛成多数で可決されました。
公園事業の凍結については反対です。現段階で事業を凍結すれば、契約上違約金等が約135億円発生する事が明らかになっています。違約金を払いただの荒地を残すのか、約120億円を投じまちづくりを進めるのか。私は後者を選ぶ事が将来的にも芦屋市にプラスになると考えます。

○下水道事業特別会計予算
下水道料金の値上げを含む予算なので反対をしました。賛成多数で可決。

○その他の特別会計予算
・全会一致で可決
 国民健康保険、公共用地取得費
 再開発事業、水道事業、駐車場事業、介護保険事業など
・賛成多数で可決
 老人保健医療事業、病院事業など

議員定数等特別委員会、設置

 最終日に提出した議員定数削減案と議員報酬削減案は、特別委員会を設置し閉会中の継続審議とする事になりました。私も委員となりましたので、実現のため頑張りたいと思います。次回特別委員会の開催は、25日に予定されています。

(市会議員・中島健一)


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