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2002年(平14)3月28日 議会レポのロゴ No.122

口利き市議は、まだ他にも

 汚職事件で有罪判決を受けた元助役の証人喚問が19日に行われました。その中で元助役は、紹介のために業者を連れてきた市議は「二ケタぐらいになる」と証言。密接に業者の働きかけをしたのは「数人。個別の名前はご勘弁いただきたい」と記憶のあいまいさをあげその場では名前を明かしませんでした。

 口利き、あるいは紹介をしている議員がまだいると予測はしていましたが、二ケタになるとは…。二ケタと言えば、議員の半数近くにもなります。比率で言えば、汚職を調査している特別委員会の半数も、その可能性があることに。紹介の程度に差があるのかもしれませんが、特定の業者を紹介する事、その行為が疑惑を生みます。その議員とは、一体誰の事か。

その他の証言では…
・働きかけは、県会議員や国会議員からもあった
・賄賂や接待は「自分から要求した事はない」と断言
・長谷議員から出産祝いに20万円を受け取り驚いた
・接待を何度も強要されたと主張している長谷議員には「いつも呼び出されたのは私だ」と否定
・北村市長から特定の人との付き合いについて注意された覚えはない(市長は注意したと議会に説明)
・長谷議員が自分の名前を使って業者から金を集めているのを知り腹が立った。その後、業者との関係が深くなった
・事件の「主導権を握っていたのは議員だ」

 伊丹の建設業者の証人喚問では、長谷議員が三百万を下請けを通し受け取ったという事について「便宜を図ってもらっていない。謝礼も払っていない」と否定をしました。しかし、証言が食い違うからには、どちらかが偽証をしているという事に。

公金管理運用方針

 ペイオフ解禁に伴う「公金管理運用方針」が定められ、議会に資料送付がありました。その概要をお知らせします。

○趣旨
 ペイオフ解禁に伴い、公金を安全でかつ有利に管理・運用するための方針

○公金管理運用検討委員会の設置
 預金先金融機関の経営状況の把握等を行うため、関係部門の職員で検討委員会を設置

○預金先金融機関の選択
 公金管理運用検討委員会で、次の項目について調査をし、選択する
・自己資本比率
・格つけ
・経営指標分析
・その他(株価の動向など)

○預金の基本原則
・市が資金の借り入れを行っている金融機関の中から健全なところに預金
・預金は借入金との相殺を原則
・一金融機関への預金額は借入金の範囲内
・特定の金融機関に預金が偏らないように分散して預金

○公金の保管・運用方針
歳計現金・歳入歳出外現金
・原則として指定金融機関の流動性預金として保管
・余裕資金については定期性預金または一年以内の債券運用
・定期性預金による運用期間は三ヶ月以内を限度

基金
・運用額が1千万以上、期間が1年以上ある場合は債権を優先

預金
・預金の基本原則を適用せず、制度融資を取り扱う金融機関に預託

(※詳しい資料は財政課、会計課に)

予算に対し修正動議

 22日に行われた予算特別委員会で修正動議が二本出され、精道小学校の建替えのための整備事業費追加計上の動議が可決されました。

議員定数削減、報酬削減

 議会運営委員会に、定数削減と報酬削減の議案を提出し、最終日に採決を求めましたが、合意に到りませんでした。この件については、特別委員会を立ち上げ継続審査扱いとし、次の定例会に結論を出す事となりました。

 また、議運では議会最終日、市長に対して汚職事件の関係で緊急質問を行うことを決めました。

(市会議員・中島健一)


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