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2001年(平13)12月13日 議会レポのロゴ No.109

業者から300万…

 13日開かれた汚職の調査特別委員会で市営住宅建設で業者を斡旋し、その業者から300万円受け取った…、衝撃の発言が長谷議員からあり、委員会室は驚きと怒りの渦に包まれました。

 特別委員会はこの日、証人喚問した三業者の証言と長谷議員の発言とのくい違いを質すために事情聴取を行いました。

○借りたのでなくもらった…

 業者の証言にあった、約400万円の金銭の貸し借りについて質問が及んだところ、借りたのは40万円、あとの300万円は工事入札にかかわる斡旋の謝礼とする発言が飛び出しました。事の重大さに委員長が、再度確認するという一場面も。

○謝礼300万円の経緯は

 昨年二月の市営住宅工事入札で、落札したい伊丹市内の業者が長谷議員に依頼。長谷議員は元助役に声をかけ、その業者は予定価格とピッタリの3億100万円で落札。その工事の下請けに有罪となった業者を参加させ、三者合意の下に本来の積算した下請け契約の金額に約450万円を上乗せ。そこから300万円を謝礼として長谷議員が受け取ったというもの。

○私服を肥やしたわけではない…

 元助役とのつきあいなどで、「飲み代を含め400万から500万円使った」「クレジットの返済に困っていた」と事情を説明していましたが、「受け取った300万円はその返済などに充てた。私服を肥やしたわけではない」の発言がでると各所から非難の声が。

 「金銭の授受は一切ない」と言っていたにもかかわらず、一転して新たな収賄を告白。「不正ならば、捜査機関がもっと調べるはず」との言葉から、立件されないから告白したのかとも取れます。彼の感覚を理解できません。

 今後、委員会がどう動くかまだわかりませんが、再度証人喚問を行い告発の方向に向かうのではないかと思います。

下水道料金の改定は…

 今議会に下水道料金の改定が提案され、先日委員会審議が行われました。平均改定率は約16%。一般家庭二ヵ月平均50立方メートル使用の場合、510円の値上げとなる案です。

 審議の中で当局は、「前回改定から四年経過し、財政計画年度が終了」「財政健全化のため」と説明しました。財政の健全化は理解できますが、「四年経ったから…」と長期的視点のない場当たり的な値上げにもとれます。また、水道料金の値上げ時と比較しても、合意形成に到るまでのプロセスが簡潔すぎるのも気になるところです。

 それらの点から継続審議の動議を提案しましたが否決、議案採決では反対をしました。

(市会議員・中島健一)


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