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2001年(平13)12月6日 議会レポのロゴ No.108

市議に400万、利用された…

 汚職の調査特別委員会は、有罪が確定した三業社を証人喚問しましたが、そのうちの二業者が長谷市議に約480万円を貸し、「長谷市議に利用されたという思いが強い」と口をそろえました。

 特別委員会はこの日、三業者から改めて事件の経緯の証言を求めました。その主な証言の内容を報告します。

○建設会社元社長 小藪氏
・入札指名通知の後、建設業協同組合から呼ばれ組合には組合のルールがあると言われた
・入札の相談を長谷市議にすると、その日に助役から連絡があり三人で食事に
・組合から入札価格の指示があった
・長谷市議から助役にせがまれて困っていると言われ、400万ほどを貸した
・市議には内容証明付き郵便で返済を求めている
・サイパン旅行の旅費は全額出した。費用の三分の一を負担したと言う市議の説明は間違っている
・市議にはむちゃくちゃにされた

○造園会社元社長 多田氏
・工事が大きすぎると言った時、助役が二つに分ける事もできると言っていた
・入札前に事前にどこが仕事を取るかわかっていた
・長谷市議に80万円貸した
・市議は自分のためにお金を集めていたのでは。本当の事を言うべき

○建設会社元社長 谷口氏
・市からは「組合に参加していないと指名できない」、組合からは「指名をもらったら組合に入れたる」と言われた
・長谷・畑中の市議以外に親しい業者を下請け参入させようと元助役に働きかけていた議員が3〜4人いる
・その名前は、元助役の調書で見た。まだ公判中なので名前はいえない

保育士配置を見直し?

 市は、来年4月から保育所の「保育士の配置基準」を見直し、担当する子どもの数を増やし、事実上の減員をしようとしています。

 見直し案では、三歳児と四・五歳児の担当人数を5人ずつ増やす内容のようです。議会にはまだ報告はありませんが、新聞での報道によると市は「震災後の深刻な財政状況では見直さざるを得ない。保育の質が下がらないよう努めたい」とのこと。

 見直しをしないといけないのは他にたくさんあるはず。子どもに豊かな環境を整える事が行政の役目であって、今回の動きは理解できません。

職員の懲戒処分

 職員が貸与されたパソコンでインターネットのわいせつ画像を見ていたとして懲戒処分されました。処分は当然としても、なぜか釈然としないものが。二年以上も前の事がこの夏にマスコミから持ち込まれ、その後議員からも指摘があったとか。

 職員からの密告によるものだと思いますが、なぜ今ごろなのか。役所の内部でも俗に言う権力闘争があるのでしょうか。それと、汚職事件の処分より重たいのもなんかすっきりしません。

葬祭場に関する要望書

 JR芦屋駅前に建設予定の葬祭会館について、環境と街づくりの観点から行政の協力を求める要望書が出されています。この要望には、地元自治会をはじめ、老人クラブや住民運動を進めている連絡協議会から提出されたものです。

(市会議員・中島健一)


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