九月議会概要

10月1日に閉会した、定例議会の概要を報告します。

○倫理条例の制定
汚職を契機にこの条例制定に向け、議会と市当局が検討会を設け審議してきました。一部修正動議も出されましたが、原案通りに可決されました。

○市税条例の改正
改正の内容は、市独自の前納報奨金制度の廃止と、地方税法改正に伴う譲渡所得に伴う特例措置の創設するもの。賛成多数で可決。

○都市公園条例の改正
芦屋海洋センターが譲渡されることに伴い、有料公園施設の管理を財団法人芦屋文化振興財団に委託するもの。賛成多数で可決。

○一般会計補正予算
ＩＴ関連の事業費追加や事業確定に伴うパイプラインの施設整備費追加など。全会一致で可決。

○下水道事業特別会計の補正予算
宮川の雨水管布設工事、下水処理場整備等の工事費追加。全会一致で可決。

○公共用地取得費特別会計補正
土地公社が持つ呉川の土地を購入するもの。土地公社については五ヵ年の健全化計画を策定し、国の承認を得たとの報告がありました。
しかし、公社の問題点については議会でも議論されてきているにもかかわらず、健全化計画を作成している事などまったく報告なし。公社も問題ありですが市の姿勢も問題あり。全会一致で可決。

○病院事業会計決算の認定
赤字解消に到るには、まだまだ時間がかかりそうです。全会一致で可決。

○水道事業会計決算の認定
水を供給する阪神水道事業団のあり方が大きく水道料金に反映するため、事業団に対しての取り組みが今後も重要に。全会一致で可決。

○芦屋川動物霊園火葬施設の撤去の請願
昼夜の区別なく稼動しているなど多くの問題点があり。全会一致で可決。

○平成１２年度各会計決算の認定について
決算特別委員会を立ち上げ、閉会中の継続審査扱いに。

○第６１回国民体育大会誘致の決議
国民体育大会を行うには、県内自治体全部の誘致決議が必要になる事から、この決議をあげるもの。今年の初めから、決議を上げる水面下の働きかけが教育委員会からありましたが、市の財政負担がどのくらいになるのかあいまいな部分もあり今議会まで先送りされていたものです。
国民体育大会は平成１８年に開催予定で、芦屋市ではカヌー競技（フラットウォーターレーシング）、ライフル射撃競技、スポーツ芸術が開かれる予定です。
全会一致で決議は可決されました。

○特別委員会委員の辞任
会派の歩（あゆみ）が解散した事にともない、伊藤とも子、鈴木正三の各議員は在籍している特別委員会を辞任しました。
これは、特別委員会の委員は会派からの選出になっているため、会派に属していない議員は特別委員会には入れないため。

○公光町マンション建設に係わる請願
提出された時期が７月で、請願内容が現時点とそぐわないため賛成多数で継続扱いに。

○まちづくり条例の改正を求める請願
昨今のマンション建設に伴う業者の横暴を抑えられないかと、一連の交渉などを体験された住民の方がだされたもの。
賛成多数で継続審議に。

定例議会を終えて

　この議会もいろいろありました。汚職事件に伴う検察庁への告発や、前議会に続いて懲罰特別委員会が設置される、また、一般質問では議員の半数が退席し一時は流会かという事態もありました。

　しかし、主張はどうあれ、「依拠するところは住民」という事を忘れず、多面的に物事を見て判断していきたいと思っているところです。

（市会議員・中島健一）