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2024年(令和6年) 2月22日議会レポのロゴNo.824

※芦屋市 東西道路廃止 断念

 JR芦屋駅南の再開発事業は、市長の「芝生広場を設けるため東西道路を廃止する」という提起を受け、一旦進行をストップさせ交通シミュレーションが行われていました。その結果報告が先日行われましたので、お知らせします。
 
 結論から言うと、東西道路廃止を断念し原案通り進める、に落ち着きました。

  いや、正直安堵(あんど)しました。もし、シミュレーション結果が良好で道路廃止案が〇(まる)だったら、さらに混迷が深まったと思うからです。芝生広場 の配置も含めて、バスや一般車のロータリー配置図案も、この日初めて公開されたにもかかわらず、4月から特定建築者(工事事業者)の選定に入ろうとしてい たのですから。

 報告の概要は、次のとおりです。

▼シミュレーション結果
●東西道路(駅南)を廃止した場合、市道354号線(2号線の1本上の東西道路)および国道2号が迂回路になってしまい、車両混雑が発生する可能性がある。

●特に車両の離合が困難な市道354号線においては、車両の一時滞留により、交通円滑性や安全性が損なわれるとともに、周辺住民に影響を及ぼすおそれがある。

●一方で、東西道路廃止に伴う市道354号線の混雑の発生頻度は慢性的なものではなく、夕方のラッシュ時においても、3時間で2回程度の滞留が生じるという結果であった。

▼結論
 交通シミュレーション結果を踏まえ、現下の交通状況に鑑みて東西道路の廃止は行わないこととし、再開発事業における交通広場の形状は原案で進めることとする。

なお、再開発事業完了後における道路空間の利活用について、将来における社会情勢の変化を見据えつつ、現時点より準備・検討を進めるものとする。

※ごみ処理 どうなる広域連携
 9日に神戸新聞が「芦屋のごみ、神戸で焼却へ 共同処理で温室効果ガス削減期待 2市、収集方法や費用負担を協議」と報道しました。

 う〜ん、事前に何ら報告が無い時点でこのような報道あるとは…。前回も触れましたが、情報管理の問題か既定路線として走らせたい思惑か分かりませんが、良くない兆候かと。報道では、

「両 市は目下、広域化の前提として市民負担の抑制策を協議。ごみ運搬車が神戸を行き交う頻度を減らすため、芦屋市内で収集したごみを同市の中継施設でパッカー 車から大型車両に積み替え、搬送することを検討している。車両は一般道ではなく高速道路を走行し、神戸市民への影響を抑える考え。芦屋市側は、ごみ収集の 日時を従来通りの運用で継続できるとみている。搬入先の神戸市の施設は調整段階で、費用負担については今後協議する見通し。」
(2月9日付 神戸新聞から引用)

との事。

  議会には、20日の委員会で報告がある予定で、それに先立ち各会派へ説明に回るとの由。西宮市との広域化がとん挫して、芦屋市独自でごみ処理を維持してい くものと思っていましたので、神戸市との広域化を初めて聞いた時には驚きました。西宮市であれば処理場の場所がお隣ですし、規模は違えど方法はあったので しょうが、神戸市となると…。

 広域化のメリットが「市単独処理場維持と市民の利便性」と比較して、大きく上回るのか。確か、芦屋市単独でのごみ処理場建設に向けてのプランも進行中だったはずです。
 さて、どんな報告が聞けるのでしょうか。

※市民意識調査からB
 昨年6月に調査が実施され、その報告書が完成しましたので、概要をお知らせします。

〇結果の要約
 文化的なふれあいや学び

▼ 市内の文化的資源の認知度、利用・見学状況については、年代が高い程、認知度、利用・見学経験が高くなる傾向がみられる。

▼ 過去1年間での文化的活動の有無については、全体で5割近くの人が「鑑賞・活動を行った」と回答しており、特に女性で高い傾向がみられる。

▼ 自分の学びのための学習会・セミナーへの参加頻度については、全体で「年1回未満」と回答した人が5割を超えており、特に30歳以下の年代で6割を超えている。

▼ 「広報あしや」の満足度については、全体で『満足している』(「満足している」+「やや満足している」)と回答した人が5割を超えており、特に女性で6割を超えている。

▼ 「広報あしや」について『不満』(「やや不満」+「不満」)と回答した人に不満な理由を尋ねたところ、全体で「知りたい情報が掲載されていない」が最も高く、特に40歳代で6割を超え高くなっている。

▼ 「市のホームページ」の満足度については、全体で「見たことがない」が25.1%と、4人に1人は閲覧したことがない結果となっており、特に20歳以下では3割を超え、年代によって差がみられる結果となっている。
また、80歳以上では「インターネットを接続する環境がない」が1割を超えており、年代によって情報の取得方法が異なることが年代による満足度の差の要因の1つであることが推察される。

▼ 「市のホームページ」について『不満』(「やや不満」+「不満」)と回答した人に不満な理由を尋ねたところ、全体で「情報が探しにくい、読みにくい」が最も高くなっている。

新型コロナウイルス感染症の影響
▼ 新型コロナウイルス感染症による困りごと・不安なことについては、20歳代を除く全ての年代で「行動緩和による感染の拡大」が高いものの、40歳代で「子 どもの学習機会の確保・学力低下」、70歳以上で「オンラインサービスや電子決済の普及等の急速なデジタル化についていけない」がそれぞれ高くなってお り、年代ごとに困りごとの内容に差がみられる結果となっている。

▼ 感染拡大を判断する際に重視することについては、全体で「新規感染者数の推移」が最も高いものの、70歳以上では「芦屋市の対策内容や呼びかけ」が4割を超え高くなっており、市の情報発信へのニーズもより重視している結果となっている。

▼ 市に対して重点的に取り組んでほしい施策については、全体で「安定した医療体制の確保」が最も高いものの、10歳代で「スポーツや文化活動の機会の充 実」、20歳代で「行政手続のオンライン化の推進」、30歳代と40歳代で「学校教育の学習支援の充実」、10歳代から40歳代で「子育て支援の充実」が 高くなっており、主に若い世代でポストコロナに向けた取組や子育て支援でのニーズが高い傾向がみられる。

 一方で、50歳以上では「感染対策に関する明確な情報発信」、60歳以上で「高齢者・障がいのある人の生活支援の充実」がそれぞれ3割を超えており、高齢の世代になる程、感染対策を意識した生活支援のニーズの高まりがうかがえる。


(市会議員・中島健一)


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