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2022年(令和4年)7月14日議会レポのロゴNo.779

※またですか 作業ミス

 先月末に、昨年度の市民税・県民税に課税誤りがあった、との連絡。
ま たまたデータ作業のミス発生に、「どうした芦屋市?」と思わず口走ってしまいました。先月初めには、市民アンケート送付の際、発送した7割約2000件に 転出や死亡が混じっていた、という大きなミスをしていますし、5月には小中学校の給食費でデータ作業ミスにより過徴収をしでかしています。

 今回の課税誤りは、市民からの問い合わせで判明していますので、問い合わせが無ければそのまま見過ごされている可能性が大ですし、ひょっとして現在も見過ごされているものがあるのかも…、と心配になってしまいます。

 誤りの概要は、本来の税額より低い税額で通知していたので、34人の方に計224万円の増額徴収をする、と言うものです。

  市は今回、再発防止策として「複数名でチェックを行う等、事務処理過程でのチェック体制を強化し、市民の信頼確保に努めてまいります」としていますが、前 回は「データ抽出に際しては、抽出条件設定や抽出作業後に複数の職員で確認するなど再発防止に取り組む」としていましたし、前々回も「確認作業の徹底をは かってまいります」と言われていました。

 2ヶ月の間に同じような事象が発覚していることからしても、市は重大事態だという自覚をもって事務遂行に当たってほしいと思います。


  実は、今月に入って高額介護サービス費についても、算定誤りがあったとの報告がありました。ただ、こちらはプログラム不備(不備と言っても、作業当時は正 しいと判断していたものが、解釈・運用に誤りがあると国より指摘された)という事と、阪神間も含め全国的にも過半数の自治体に同じ誤りがあった、というも のです。誤りと言う点では他の3件と同じですが、内容は違いますので区別はしますが、いずれにしろ間違いが無いようにお願いしますね、芦屋市さん。

※迷惑千万 脅迫メ‐ル
 先月末、市に幼稚園児や女子学生の誘拐を予告するメールが送られ、その対応で市も市内教育機関も警察も、大変迷惑というか、多数の手間をかけることになりました。

 同様の脅迫メールは、阪神間でも相次いでおり、このような行為をする輩には厳罰を下して欲しいと思います。
 警備強化に尽力いただいた保護者を含め、関係者の皆さん、ありがとうございました。

※これからの上下水道
 「下水道ビジョン及び下水道事業経営戦略(令和3年度改訂版)」が、手持ちのタブレットで閲覧できるようになったので、改めて今年3月に出された答申に目を通しました。この答申は、上下水道事業経営審議会が出したものです。

  概要としては、市は「水道料金及び下水道使用料(以下「上下水道料金」という。)を据え置いたまま、安心・安全・持続ある上下水道を目指している。 しかし、これについては以下の課題がある」とし、「将来的には、給水量の減少により、料金回収率が100%を下回る」「大規模自然災害(地震や水害)に備 えての老朽設備の更新、強靭化が急務」などをあげています。

 そのための対応として、
○「安心・安全・持続」の観点から上下水道料金改定のための研究
○浄水場や下水処理場について、更新か、広域化するか、更新の場合の規模、浄水場に関しては廃止も含めての検討
○市民サービスの低下が懸念されるので、他自治体との連携
○水道料金の算定で、使用水量が基本水量未満の世帯が35%あり考慮の必要

と、答申されています。早い話が、料金の改定は避けられないと読み取れます。

 確 かに一自治体だけで解決しようとすれば、市民負担は増やさなければどうしようもありません。このままいけば避けることはできないでしょう。しかし、国から の財政的支援を増やし、広域での協力や市民の協力、市の努力があれば、まだ方法はあると思います。経営戦略のさらなる昇華が求められているところです。

(市会議員・中島健一)


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