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2019年(平31) 3月14日 議会レポのロゴNo.751

※説明会に33陣営

 選挙管理委員会が開催した、選挙立候補予定者に対する説明会に市議には33陣営が、市長には2陣営が参加しました。

 市長には予測された陣営の参加でしたが、市議は予想を上回る多くの陣営が参加をしたところです。市議に関しては、予測される現職の引退がいつもより多い こともありますが、市政に関する関心が高まっていることも、出席陣営の増加につながっているようです。ちなみに、市議会の定数は21です。

※直接請求について
 「芦屋市放課後児童クラブ(学童保育)の民間委託の賛否に関する住民投票条例」の制定を求める直接請求がありました。これについて市長は、議会に対し意見書を付して議案を提出しましたので、その意見書の概要を紹介します。

 結論として市長は「条例案には賛成することはできません」とし、理由を次のように述べています。

 地方自治制度においては、首長と議会の二元代表制による間接民主制が基 本であり、住民投票は、それを補完する手法の1つであると考えております。その意味においては、住民投票の対象とすべき事案は、市及び市民全体に重大な影 響を及ぼすなど市政の極めて重要な事項について行われるべきもので、一部の自治体で条例化されている住民投票においてもその旨の規定がされているところで す。

 また、住民投票は、通常の選挙と同等の経費が必要で、市民の大きな負担となることからも慎重に実施すべきであると考えます。今回の放課後児童クラブの事業委託については、事業実施手法の変更であり、住民投票の対象とすべきではないと考えております。

と述べて、施策の考えにも触れています。

 民間のノウハウを活用し、体制や保育内容の更なる充実とサービス向上が 図られ、子育て未来支援プラン「あしや」の実効性をより一層高め、子供の最善の利益につながるものであり、事業の委託は、喫緊の課題である待機児童の解消 と安定した事業の継続には不可欠な手法であると考えております。

 市長からの提案を受け、議会では条例案を審査するために総務常任員会と民生文教常任委員会が合同で審査を行う、連合審査会を開くことに決めました。審査に先立ち提案者の意見表明が、本会議場にて行われました。

※来年度 予算概要B
 予算の概要が公表されました。内容について何回かに分けてお知らせします。

▼主な事業費の概要
◆ 地域福祉の推進
◎介護人材養成支援事業   100万円
 介護人材確保と離職防止を図るため、市内事業所に勤務する介護従事者に対し介護人材養成研修の受講費用を補助

◎高齢者の終活支援等の充実  75万円
 超高齢社会を迎え、終活に係る必要な知識を得られる講習会等を開催
 
◎芦屋市社会福祉協議会支援事業  約9400万円
 地域包括ケアシステムを推進するため、芦屋市社会福祉協議会と芦屋ハートフル福祉公社の事業統合、一層円滑な運営が図られるよう支援を実施

◆ 消防体制の強化
◎特殊はしご付消防ポンプ自動車導入  約2億3200万円
 NOX・PM法の規制対象となる現有のはしご車(40メートル級)を更新

◎Net119導入事業  約540万円
 聴覚障がい、音声機能又は言語機能障がいのある人がスマートフォン等を用いて、音声によらない緊急通報を行うことができるシステム

◆ 災害に強いまちづくり
◎土砂災害特別警戒区域対策工事  5,400万円
 兵庫県から土砂災害特別警戒区域に指定された市有地(三条町)について、がけ崩れの対策工事を実施

◎危険ブロック塀等撤去支援事業  560万円
 ブロック塀等の倒壊による人身事故の防止及び道路等の通行の安全性を確保するため、基準に適合しないブロック塀等の撤去費の一部を助成

◆ 防犯力向上
◎公益灯LED化工事  約6600万円
 安全・安心な通行の確保のため、市内の水銀灯、ナトリウム灯を順次LED化(平成31年度末時点のLED化率見込:61%)(事業は平成35年度まで)

◎防犯カメラ設置事業  1,650万円
 通学路や公園等における安全確保のために、防犯カメラを30台設置予定

◆ 保育サービスの充実
◎放課後児童クラブ
(宮川・山手・岩園・浜風)委託事業  約1億1千万円
 放課後児童クラブ事業の民間事業者への一部委託により、岩園・浜風小学校を2学級に増設し、かつ保育の質・利便性の向上とともに安定的で持続可能な運営を実施

◎保育士・保育教諭活躍サポート事業  約3600万円
 全国的に保育士・保育教諭が不足する中、本市における保育の魅力を発信し、保育士等の活躍をサポートすることにより、待機児童の解消及び保育の質の向上を図るため、次の事業を実施
・保育士等宿舎借り上げ支援事業
(私立保育施設に勤務する保育士等を対象。家賃を月額最大82,000円軽減)
・保育士等確保定着に係る補助事業
(私立保育施設で勤務を開始する新卒保育士等を対象。採用後7年間で最大160万円の一時金を支給)
・就職フェア  ・職場体験

◎病児保育事業(体調不良児対応型)  約8300万円
 保育所等に看護師を配置し、保育中に体調不良となった子どもへの対応を行う病児保育事業の施設を拡充

◎市立認定こども園施設整備事業(西蔵) 約2億5,700万円
 平成33年4月に西蔵町で開園予定の市立認定こども園の工事に着手

◎市立認定こども園施設整備事業(精道)  約2億4千万円
 平成33年4月に精道町で開園予定の市立認定こども園の工事に着手

◎私立保育所の誘致(建設費助成)  約2億500万円
 平成32年4月、ハートフル福祉公社跡地に保育所を誘致

◎病児保育事業所の保育環境整備  212万円
  ふるさと寄附金を活用して、芦屋病院で実施している病児保育事業所の保育環境を充実


(市会議員・中島健一)


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