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2017年(平29) 11月2日 議会レポのロゴ No.710

※県内で一番 芦屋市の黒字

 市は、収支の状況が厳しいと口をすっぱくして言っています。確かにそうなのですが、県内の状況を見てみると、昨年度の決算では実質単年度収支で黒字額が、芦屋市が県内で一番なんです。

 左記の表(神戸新聞10月26日付より引用)をご覧下さい。県内41市町の決算状況をまとめたもので、県内では芦屋市が一番多くの黒字を出しています。これは事実です。

 しかし、この事実だけを持って「豊かな財政」とか「お金があるからもっと施策 を」に、すぐつなげられない事を、市は分かりやすく説明するべきなのです。近視眼的に財政を見るのではなく、長期的にどう変わっていくのか、どんな投資的 事業が予測されているのか、その財源を現在の状況下で補うことができるのか、将来的な人口減少なども見据えていかなければなりません。

 私に言わせれば、芦屋市は確かに県内で一番の黒字額を出していますが、10年 先を見ただけでもお寒い状況、かと。他の市町がどうかというより、国などから制約を受けるような状況に陥らず、自主的財源をしっかり確保し将来的にも安定 した運営ができる芦屋市にしていけるかどうか、ここを見誤らないようにしていく必要があると思っています。

※芦屋病院のこれから
 九州医事新報に市立芦屋病院の事業管理者が寄稿をしていました。「公立病院としては異例ともいえる高級化路線へかじを切ったの は5年前。その経緯と現状は」と言うものです。これを読んでいて、期待したいけれど本当に? と思ったのは、「赤字は減少、4カ年計画で黒字へ期待」と言うところ。

 地方自治体の責務があり、そして国の動向にも左右される公立病院とはいえ、 「黒字化する」と言うプランをこれまで何度も見てきましたが、結局のところはそうはならず、結果を見れば増えに増えた累積赤字は100億を超えるまでに なっています。それで、今の運営のままで「黒字へ期待」していいのか、と素直に感じてしまったのです。

 「272床あった急性期病床を175床に縮小。24床を緩和ケア病床とし、計 199床にダウンサイズしました。さらに病床の3分の2を個室化して快適さを追求」「オーシャンビューの59室」「芦屋病院としてどうするか。一つの方向 性が、『専門店化』」という現状と事業管理者の意向も踏まえて、私は次のような方向性へ舵をきるのも一つの選択肢と考えます。

 緩和ケアを更に拡大する、それに加えてこれからも増えるであろう透析、あるいはがん治療のため長時間べッドに拘束を余儀なくされる患者さんの為の病床を確保する、というものです。「一つの方向性が専門店化」ならば、ぜひ検討して欲しいところです。

※高座の滝に遺体
 先週、台風21号が過ぎ去った後、「高座の滝」の滝つぼで市職員が男性の遺体を発見しました。遺体は、60代くらいで灰色のウインドブレーカーに登山用の黒ズボン、登山靴を着用していたとのこと。
 その後の状況は分かりませんが、みなさんも登山やハイキングの際には、くれぐれも事故にご注意下さい。

(市会議員・中島健一)


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